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2020年01月14日00:24

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滅入ったときの企画、その3

 気分が滅入っているときに、そういうときには楽しいことを考えるようにしたほうがいい、と、おかしなアドバイスを受けることがある。食欲がないという人に、そういうときは食べるようにしたほうがいい、と、そうアドバイスするのだろうか。根本の解決にならないアドバイスほど、鬱陶しいものはない。気分が滅入っていると、その鬱陶しさは何倍にもなる。楽しいことを考えられない状態を気分が滅入っているというのだ。
 そういえば、エロ雑誌時代にも、多くのアドバイスがあった。こういう企画を入れたほうがいい、誰それに書いてもらったほうがいい、これは入れないほうがいい、もっと、カラーページを増やしたほうがいい、そうしたものは、たいてい、誰にでも分かること、誰にでも言えることばかりなのだ。さらに、こうすれば絶対に売れる、こうすれば絶対に儲かるというアドバイスまである。絶対に売れる、絶対に儲かるなら、どうして自分でやらないのか、と、そう思ったものだ。絶対に当たる宝くじの番号を教える人がいると思うのだろうか。実際、そんなアドバイスをする人だって、絶対に当たる宝くじの番号が分かるのなら、それを自分で買うことだろう。その番号が買えるかどうかは別にして、とにかく探すことだろう。
 そうしてアドバイスして来る人に、そこまで分かっているなら自分でやってはどうか、と、言うと、必ず「自分はそれが仕事ではない」と、答えたものだ。ようするに、自分はリングに上がらないが、リングで闘う格闘家に対するアドバイスには絶対の自信があると、そういうことなのだ。それなら、たいていの格闘家はそんな程度のアドバイスのことなど、十分に分かっているものだ。分かっていても怖いとか、疲労とか、痛みとかで、思うようには動けなかったりしているのだ。しかし、一度も自らがリングに上がったことのない人には、それは分からないのだ。
 そうしたアドバイスをする人が筆者は嫌いなのだが、しかし、さらに自分勝手なアドバイスをして来る人がエロ雑誌、特にマニア雑誌には多くいた。こちらは嫌いではない。その人たちは、自分の知りたいこと、読みたいこと、見たいものを要求して来る。自分が見たいだけのくせに、皆、そこが見たいんだ、と、主張するわけだ。それは興味深かったりするのだ。
 上を向いて驚いている女の顔のアップのページをたくさん入れるべきだと言った読者があった。上を向いて驚く、それの何がいいのか分からなかった。ところが、それを覗きマニアの編集者に言ったら、すごく分かると彼は答えたのだ。ようするに、天井のない個室トイレを上から覗き、それに気づいて驚いている女の顔が見たいからだ、と、そう彼は言うのだった。そんなこと思いつきもしない。それは面白い。そんな身勝手極まるアイディアを書いて行くのはどうだろうか。この滅入っているときに、そうした企画はより滅入るのだが、しかし、今は、雑誌を作っているわけではないので、その分、少しはいい。
 企画タイトルは「絶対少数」とか「プレゼンひとり」とか「偏屈な情熱」などでどうだろうか。
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