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mixiユーザー(id:2938771)

2019年07月19日00:50

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混迷の公園にて、その1

 何度も書いている公園が、まだ、川崎の元工業地帯に存在している。今は、公園はそのままなのだが、周囲には昔の面影はない。公園の横を走る線路は昔のままなのだが、昔は深夜であっても列車が頻繁と走っていたものだが、今は、昼間でも、ほとんど通る列車を見なくなった。公園の裏にあった大きな工場はなくなり、住宅になっている。公園の正面にあった石造りの蔵を持つ蔦屋敷も今はない。それでも、線路の真横ということもあって、深夜には公園の中はもちろん、公園を囲う道にも人や車は通らない。
 筆者は何かに悩むとこの公園に来ていた。そこで見た不思議な光景、そこで会った不思議な人、そこで拾った不思議なマニア雑誌、そうしたことを思い出しながら、記憶を整理し、整理した記憶の底から、何か新しいものを見つけようと、この公園に来るのだった。
 今回は、あまりにもスランプが長い、同調するかのようにサロンも調子が悪い。何しろ人が来なくなってしまったのだ。先月は売り上げが十七万円しかないという悲惨な結果に終わってしまった。利益ではなく、単純に売り上げなのだ。仕入れ経費を引いただけでも赤字になるという不思議な結果なのだ。
 そうした時には、普通の人は神社などに行き、お詣りなどするのだろうが、筆者は、この公園に来て、記憶の底を眺めるのだ。
 ゆえに、筆者はこの公園を混迷の公園と勝手に名付けていた。混迷したときに必ず来る公園だったからだ。小学校三年で引っ越しをしてから、今まで、通い続けているのだ。そうした場所はいくつかある。川崎の繁華街の外れにあった如何わしい飲み屋街。性風俗取材で悩んだときに行っていた池袋の公園。なぜか江の島。都会の野外露出でしばしば利用した幕張。なぜか老神温泉。仕事で行き詰まった時に行く新宿のショットバーはなくなった。
 面白いのだが、勢いのある時には高いところに行きたくなり、気分が落ち込むと低いところに行きたくなるのだ。
 その点。混迷の公園は、周囲の見晴らしは悪くないのに、どうしてだが、底辺の公園という雰囲気があっていいのだ。
 では、そんな底辺から、いや、どん底から、マニアについて考えながら、新しい企画について書いて行こうかと思う。今回は、いつものように六話ではなく、十二話になる。
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