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2021年06月07日10:59

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「トライアローグ」・・・愛知県美術館

6月6日

シネマ歌舞伎を観た後、愛知県美術館に行った。
朝早く映画を観たので、まだ10時になっていないくらいの時間だった。

 横浜美術館、愛知県美術館、富山県美術館という、国内の各地域を代表する3つの公立美術館は、開館から30〜40年の活動を通じて、それぞれ充実したコレクションを築いてきました。3館に共通するのは、20世紀の西洋美術を収集の柱のひとつとしていることです。トライアローグ(鼎談・三者会談の意)という展覧会名を掲げた本展は、この3館から粒ぞろいの作品を結集させることで、20世紀の西洋美術の流れを俯瞰します。ピカソ、ミロ、クレー、エルンスト、ダリ、マグリット、ポロック、ベーコン、ウォーホル、リヒターなど、美術の概念を刷新しながら多様な表現を生んだ巨匠たちの、選りすぐりの作品約120点が一堂に会します。

 20世紀の西洋美術のストーリーをそれぞれに紡いできた3つの公立美術館のコレクションの共演によって、作品がまるで互いに会話をするかのように響き合い、補い合いながら、新しいストーリーを織り成していく充実の展示を、ぜひお楽しみください。

この展覧会は、3部構成になっていて、第1章 1900年〜1930年  アートの地殻変動、 第2章 1930年〜1960年 アートの磁場転換、 第3章 1960年〜1990年
アートの多元化 というように、30年ずつの区切りになっていた。

この日は、午前11時から 学芸員のスライドトークがあったので、それも聴いた。

それぞれの画家をピックアップして、説明した。

まずは、パブロ・ピカソ「青い肩掛けの女」(1902年)
青の時代に描いた作品。 社会の虐げられた人々を描き、人々の尊厳をとらえていく。

ジョルジュ・ブラック「画架」(1938年)
キュビズム  1つの視点で観るのをやめた。視点は動いている。それを1枚の絵にまとめた。絵画の可能性を追求した。

エミール・ノルデ「静物L(アマゾーン、能面等)」(1915年)
異文化への興味、植民地調査に同行 中国の陶器像 東南アジアをイメージした皿を自分で作った

エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー「グラスのある静物」(1912年)
表現主義 果物、ガラスのコップ 感情を絵を通して表現していく 内面性を表出

バウハウス
ヴァシリィ・カンデンスキー「網の中の赤」(1927年)
色や形の性質を研究する

パウル・クレー「蛾の踊り」(1923年)
絵の中にある力、動きが大切  グラデーションをつくる

構成主義
ウラジミール・タトリン「コーナー・反レリーフ」(1915年)
社会主義的な芸術 彫刻の要素を否定  部屋の角にぶら下がっている

ナウム・ガボ「空間の構造」
新しい素材 正面が決まっていない  アルミニウムやプラスチック

クルト・シュヴィッタース「メルツ絵画 1C,二重絵画」(1920年)
身近にある廃品をコラージュ

第1次大戦  ダダ
ハンス(ジャン)・アルプ「森」(1917年)
今までの文化を否定  木のレリーフ  自然の形を抽象化

マックス・エルンスト「少女が見た湖の夢」(1940年)
偶然に現れたイメージを絵画にする

シュルレアリスム
ジュアン・ミロ「花と蝶」(1922−23年)
 西洋の合理主義を否定
ジュアン・ミロ「絵画」(1925年)
無意識の世界 自動筆記  オートマティスム 自由に描いていく

ルネ・マグリット「王様の美術館」(1966年)
夢の世界  現実では有り得ない

ポール・デルヴォー「こだま」(1943年)
裸婦  古代風建築

アメリカ 抽象・表現主義
ジャクソン・ポロック「無題」(1946年)
自分の内面的な表現

モーリス・ルイス「ダレット・シン」(1958年)
絵具をしみ込ませて絵を描く

サム・フランシス「消失に向かう地点の青」(1958年)
画家の身振り 激しいタッチ

具象の復権
フランシス・ベーコン「横たわる人物」(1977年)
暴力性 同性愛

物質と記号
ルイーズ・ニーヴェルソン「漂う天界」(1959−66年)
黒い箱が積み重なって 廃材を組み合わせて

フランク・ステラ「タラデガ」(1981年)
アメリカのサーキット  機械の一部のような素材から喚起される 自動車産業を連想させる

ジム・ダイン「芝刈機」(1962年) 手動の芝刈り機 日常的なもの

大衆文化への参照
アンディ・ウォーホル「マリリン」(1967年)
シルクスクリーン  粗いイメージ

現実世界への介入
クリスト「包まれた旧ドイツ帝国国会議事堂、ベルリンのためのプロジェクト」(1986年) 東と西の分断の象徴  布でくるむ  過程が芸術


 

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