6月6日
名古屋のミッドランドスクエアシネマでシネマ歌舞伎を観た。
『鰯賣戀曳網』
やっと見つけた運命の人、やっと見つけた運命の恋!
平成21年1月歌舞伎座さよなら公演にて上演された舞台を撮影した本作は、
中村勘三郎の愛嬌溢れる鰯賣猿源氏と坂東玉三郎演じる謎めいた気品を漂わせる傾城蛍火が織りなす恋模様を描いた古風でおおらかな味わいのある作品です。
勘三郎、玉三郎の息の合った掛け合いから、幸福な結末へと誘う花道の引っ込みまで「三島歌舞伎」の名作をスクリーンでご堪能ください!
あらすじ
鰯賣の猿源氏は五條橋で見かけた傾城蛍火に一目惚れ。恋の病にかかり自慢の売り声にも力が入りません。そこで猿源氏の父・海老名なあみだぶつは猿源氏を大名に仕立てて蛍火のいる揚屋へ向かうことを提案します。
恋焦がれる蛍火を目の前に夢見心地で盃を交わす猿源氏でしたが、酔いつぶれて蛍火の膝の上で寝入ってしまいます。そして、寝言で「伊勢の国に阿漕ヶ浦の猿源氏が鰯買うえい」と自慢の売り声を上げてしまい、それを聞いた蛍火は猿源氏の正体を問い詰めますが...。
こんな作品を三島由紀夫が書いていたとは知らなかった。
コミカルな作品だったので、気軽に楽しめた。
最初に三島由紀夫との出会いを玉三郎が語っていたが、玉三郎が16歳の頃から 注目していて、19歳の時に 大きな役に抜擢したという。
さすがに三島由紀夫は役者を見る目があるなあ。と、思った。
中村勘三郎は、コミカルな役も上手にこなしていて、面白かった。
玉三郎との息もピッタリだった。
勘三郎さんは死んでしまって残念だが、こうして映像で残っているのは ありがたいと思った。
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