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2021年06月05日17:28

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いのちの移ろい展・・・碧南市藤井達吉現代美術館

5月30日

オンライン芝居を観た後、碧南市藤井達吉現代美術館に行った。

「新型コロナウイルスの感染拡大が始まって間もなく1年を迎えようとしています。この間、私たちは親しい方々や、著名人の訃報などを通して、人間の命のはかなさと重みを実感してきました。

しかし、心の中で故人が生き続けるように、一方で私たちは人の命は無くならず、別の「いのち」に生まれ変わると考えることがあります。また、日本では生き物だけでなく、動かぬ石や土、雲や水の流れなど、森羅万象のもとに、いのちが宿ると信じられてきました。

本展覧会は、人と人、人と自然を結ぶその大きな「いのち」の表現を、
現代作家10名の作品と所属作品によって巡るものです。会場では、いのちの起源や輝きを伝える絵画、ドローイング、陶、インスタレーションなど、広範な表現を紹介します。

昨年2月、碧南市藤井達吉現代美術館は増改築工事に向けて全館休館に入りました。本展は、コロナ禍の中、皆様に改めて美術館鑑賞の面白さを伝えたいと考えて開催するものです。会場で10名の作家と向き合い、そこに、いのちの輝きを感じるものが、他ならぬ私たちの眼や感覚であることをご確認いただければ幸いです。」・・・チラシより

碧南市藤井達吉現代美術館は、コロナのせいなのか分からないが、増改築工事は まだやっていなかった。
こんなご時世に 寄付金が集まるとは 考えられない。
入場料が無料だったので、もしかしたら 出品したアーティストの皆さんのご厚意で やれた展覧会なのかもしれない。
イケムラレイコ、安藤正子、今村哲、占部史人、大森悟、近藤佳那子、野見山暁治、長谷川繁、渡辺英司

それと共に、 伝 池大雅、浦上玉堂、香月泰男、鬼頭鍋三郎、富岡鉄斎、長谷川潔、藤井達吉、和田三造の所蔵作品が展示された。

富岡鉄斎の絵に触発されて描いたという野見山暁治の絵は、力強かったのが印象に残っている。

藤井達吉の「静物・花」の絵は、ルドンに影響されているようで、三菱一号館美術館に所蔵されている「グランブーケ」に似ていた。こんな作品を藤井達吉が描いていたとは知らなかった。実際には存在しない花を描いていた。

渡辺英司の作品は、図鑑の蝶を切り抜いて、それを壁や天井など一面に貼り付けていた。
その作品は、第1回目のあいちトリエンナーレで観たことのあるものだった。懐かしく、また こんなご時世に、またこの作品を展示する意図が分からなかった。

今村哲の作品は、象形文字のような作品で、表している文字と絵が リンクしていた。よくもこういうことを考え出したものだな。と、思った。

大森悟の作品は、「静水の際」というもので、真っ暗な空間の中で、カーテンに光と風を当てて、ゆらゆらしているものだった。こういう作品もあいちトリエンナーレで観たなあ。と、思った。

すっかり現代アートを見慣れてきた私。

こういう中に 富岡鉄斎や浦上玉堂の絵が展示されていても、何の違和感も感じなかったのは不思議だった。

せっかく碧南市まで行ったので、帰りに 持ち帰りの「うなぎ」を買って帰った。
持ち帰りのうなぎは 大盛況のようだった。
老舗のうなぎ屋なので、頑張ってもらいたい。と、思った。

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