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2021年02月01日11:44

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アンドリュー・ワイエスと丸沼芸術の森コレクション展


アンドリュー・ワイエスと丸沼芸術の森コレクション展」・・・岐阜県現代陶芸美術館


1月24日

土岐よりみち温泉を10時半前に出発して、本来の目的地である岐阜県現代陶芸美術館に行った。
10時45分くらいに到着。
11時からの鑑賞ガイダンスには間に合って、聴くことができた。
話は、「丸沼芸術の森」というのはどういうものかという説明が主だった。須崎という人が、「仕事以外に趣味を持て」という叔父さんの言葉から陶芸を趣味に持ったことから 始まった。
そのうちに芸術家たちを応援するということになっていった。「芸術家たちを育てる」ために、国内外の優れた作品を収集し、それを見せることによって、芸術を深めるという活動が 丸沼芸術の森であった。

アンドリュー・ワイエスの素描や水彩を集めることはそれに役立つと考えて、ワイエスから直接 素描や水彩を買ったという。今回は 収蔵しているワイエスの水彩・素描から34点展示されている。

陶芸コレクションの展示、芸術の森で制作活動の支援を受けた村上隆や入江明日香ら気鋭の作家たちの現代芸術の展示という構成になっている。

そういう話を聞いてから、実際に展示を観た。

アンドリュー・ワイエスの素描・習作・水彩は素晴らしかった。
彫刻作品では佐藤忠良のブロンズ像、陶芸では加藤孝造の作品が印象に残った。

村上隆の初期の作品を初めて観たが、「カラーズ」(1991年)のシリーズは、少し見たところでは、同じ色で塗られているのかな。と、思ったが、よく見たら違う色が塗ってあったり、絵具が盛り上がっていたりして、複雑な作品だった。

「腕、足がもげ、血噴き出すも、己、心の平安こそ、代え難き物也」(2007年)は、プリントオフセット印刷の作品であったが、あの「達磨」をモチーフにした作品で、面白いな。と、思った。

入江明日香の作品は、以前「seven artist」という松坂屋美術館で 開催された時にも 観たことがあったが、今回 ここで観れるとは思いもよらなかった。
入江明日香は 色彩銅版画の作家で、とても細かな絵になっているが、描いたものではないというが、見た目では分からなかった。
「江戸薄墨大桜」(2016年)六曲一隻屏風の作品は、158.0×516.0という大きさで、桜の木の上で 江戸時代風の子供が遊んでいる様子などが細かく描かれていて、可愛らしかった。七福神が乗っている宝船が絵の隅に描かれていて、ネコなのかが紛れていたのが印象に残った。
この作品を観るだけでも、この展覧会を見に行って良かったと思った。
松坂屋美術館で観た時には、ご本人も会場にいて、普通の若い女性だというイメージしかなかったが、丸沼芸術の森で活動していた人だったのか。という認識を新たにした

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