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2020年09月19日16:28

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シネマ歌舞伎「牡丹燈篭」

9月16日

名古屋のミッドランドスクエアシネマでシネマ歌舞伎を観た。

怪談 牡丹燈籠』

原作:三遊亭円朝
脚本:大西信行
演出:戌井市郎

三遊亭円朝の傑作『怪談 牡丹燈籠』は、明治25年(1892)に三世河竹新七の脚色により歌舞伎座で上演され、空前の大当たりとなりました。以来、人気演目として今日に至っていますが、シネマ歌舞伎にもなった中国の昆劇『牡丹亭』もその下敷きとなったと言われています。今回上映致しますのは、平成19年10月の歌舞伎座公演の舞台映像で、台本は、昭和49年(1974)年に大西信行氏が文学座のために書き下ろしたものです。言葉は口語に近く、人物像もより深く掘り下げられた、笑いどころも満載の、現代版『怪談 牡丹灯籠』になっています。

伴蔵とお峰は、18年ぶりに仁左衛門と玉三郎が演じ、息の合った絶妙な夫婦のやりとりを見せています。そこに、萩原新三郎(愛之助)とお露(七之助)、宮野辺源次郎(錦之助)とお国(吉弥)の二組の男女の物語が重なり、幽霊よりも怖い人間の業の世界が展開してゆきます。カラン、コロンという下駄の音を響かせ牡丹燈籠を手に現れる、お露とお米(吉之丞)の二人の幽霊の怖さとおかしみも見どころです。また、この大西本は、原作者である円朝が舞台にも登場して高座で『牡丹燈籠』を「噺す」という趣向をとっており、こちらも三津五郎の力演によりたっぷりお楽しみいただけます。


仁左衛門と玉三郎の絶妙なコンビの素晴らしさ、最後の場面の「悲しさ」、人間の愚かさがよく表現されていた。

怪談だけど、人間の愚かさが 前面に出ていて、悲しいな。と、思った。

お国と伴蔵が そういう関係だったのか。と、ペラペラと喋る男の存在から分かった所は、お峰の巧妙なしゃべりから 白状させられたのは 滑稽だった。

貧乏な時には、毎日の暮らしを心配していたが、お金の心配がなくなると、女に貢ぐ男になった伴蔵のだらしなさを感じた。

お峰は 貧乏だったことを忘れていなくて、内職をしていたが、夫には そういう女房が貧乏くさくて我慢ができない。
散財している夫。幽霊にお金をもらったことを忘れたい夫と 忘れていない妻。
貧乏な時には考えられなかったことだった。
お金は 怖い。と、思った。
地道に生きていくのが良いと思った。
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