8月8日
今日は、岡崎市の東公園内にある 旧本多忠次邸へ行った。
「はじまりのマイセン」
ヨーロッパ初の硬質磁器製造に成功し、1710年に王立磁器製作所として設立されたドイツのマイセン磁器製作所の初期の作品を紹介します。
大航海時代以降、ヨーロッパにもたらされた交易品の中でもとりわけ貴重だった東洋の磁器は、当時の王侯貴族を魅了し、熱烈な収集ブームを巻き起こしました。「白い金」とうたわれ、富と権力の象徴として各国の支配者たちが買い求める中、謎に満ちた磁器製法の解明に最初に成功したのがドイツ東部のザクセン公国でした。領内のマイセンの地において王立磁器製作所の設立が高らかに宣言された時、それはヨーロッパ独自の磁器文化のはじまりを告げるものでもありました。
今なお「生きた窯」として世界の陶磁器界をリードするマイセンの魅力を、貴重な18世紀の作品を中心に御覧いただきます。
旧本多忠次邸というのは、徳川四天王のひとり本多忠勝を始祖とする旧岡崎藩主本多家の子孫、本多忠次が昭和7年(1932年)、東京世田谷に自邸として建てた木造2階建の洋館です。平成24年(2012年)に岡崎市に移築復原され、平成26年10月には国の登録有形文化財(建造物)に登録されました。
ここでの展覧会を観るのは、約1年ぶりであった。
以前に観たものは、ラリックの展覧会だった。
この建物が出来た時に、岡崎市美術博物館で 設計図などの展示があって、学芸員の講演会があったことを思い出す。この洋館に来るのは、何度目かなので、建物自体はどういうものかは知っていた。
ここの展覧会は、岡崎市美術博物館の「マイセン動物園展」と連携していて、両方の展覧会を観て、よりマイセンに対する理解を深めた気がした。
印象に残った作品は、「扮装した小天使像 21体セット」(1750−63)「金彩木版画の花絵とワトー風恋人図パネル八角プレイト」(1745頃)
「磔刑のキリスト群像 聖母マリア、ヨハネ、マグダラのマリア」(1740−47)
(マイセンでこういうものが作られたものを観たことがこれまでなかった。)
これらをしまっておく入れ物も一緒に展示されていた。
日本の柿右衛門の影響を受けた作品もあり、興味深く観れた。
マイセンは良かった!
地元で これだけのものをまとめて見られて良かった!
コロナで 「美しいものが観たい」という気持ちがよけいに高まったところで、こういう展覧会を観ると、展覧会をやってくれるというありがたさを感じる。
これまでこういう展覧会があることは、何の感激・感動というのかありがたみを感じていなかったが、良かった。こんな展覧会があって、嬉しい!
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