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2020年07月23日18:25

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「明治の金メダリスト大橋翠石ー虎を極めた孤高の画家」・・・岐阜県美術館

7月23日

今日から 「大橋翠石展」が始まるということを知り、早速出かけた。
新型コロナウイルスの感染が拡大し、また 前のように美術館が閉まってしまうかもしれないと思って、すぐに「行こう」と思った。
岐阜県美術館に行くには、自宅からは 高速を使っても 2時間くらいかかったが、見ごたえのある展覧会であるに違いないという気がして、出かけた。
以前に出かけた時は、自分ひとりで出かけたので、電車とバスを乗り継いで出かけたが、バスの本数が少なかったので、じっくりと観ることができなかった。
せっかく出かけるのだから、時間を気にせずに 観たい。
連れに頼んで 車で行ってもらった。

「日本画家・大橋翠石(おおはし すいせき)(1865〜1945)は、日本美術史の中でも特別な存在です。明治33(1900)年のパリ万国博覧会で、日本人画家として唯一の金メダル(金牌)に輝き、4年後のセントルイス万国博覧会でも連続して金メダルを受賞した翠石は、当時、世界で最も高く評価された日本画家の一人でした。
大橋翠石は現在の大垣市に生まれ、上京して渡辺小華(しょうか)に師事して絵を学びました。しかし翌年、師や母を立て続けに亡くして帰郷、更に濃尾大震災で被災し、父と家を失います。数々の不幸を乗り越える力を虎の絵に求めた翠石は、研鑽を重ねて独自の画風を完成しました。その後翠石は療養のため神戸の須磨に隠棲し、動物たちを描きながらたった一人で自分の芸術を追求し続けました。
後半生を画壇と無縁で過ごした大橋翠石の芸術を今や知る人は少なくなりつつあります。ですが、彼は生前、横山大観や竹内栖鳳という東西の画壇の巨匠と同等の評価を受けていました。また、明治天皇、東郷平八郎、大隈重信など、錚々たる人々が翠石の絵を愛し、所蔵していました。
本展は2008年に愛知県田原市、岐阜県大垣市で開催された「大橋翠石―日本一の虎の画家」展以降12年ぶりの展覧会であり、各地から相次いで発見された名作によって翠石の画業を通覧できる、過去最大規模の回顧展として開催するものです。セントルイス万国博覧会で来場者を魅了し、「その絵を一生忘れることができない」とアメリカ人を感動させた明治の金メダリスト、大橋翠石。その全貌をご紹介します。」・・・チラシより

「虎を極めた画家」というだけのことはあって、虎の絵がたくさん展示されていた。
ほとんどが個人蔵で、観たことのない絵ばかりだった。
実は、私は大橋翠石という画家のことを知らなかったのだが、虎の絵のチラシを見ただけで、度肝を抜かれた。
それで、展覧会の初日に行こうと思った。

10時の開館を目指して行ったら、そこそこ人が観に来ていた。
でも、大人気の展覧会ではなくて、行列を並ぶということは無かった。

「ソーシャル ディスタンス」を保ち、マスクをして、黙って 絵を観ていった。
なかなか見ごたえがあり、思った通りの展覧会だった。

虎の絵が中心だったが、そんな中で 一番びっくりしたのは、2匹の虎が 走り回っているような疾走感がある「悲憤」という屏風で、鷹が一匹の虎の子供を咥えて飛び去ろうとするところを描いた絵で、両親の虎が 必死に追いかけているという姿を描いていた。
本当に 吠えながら 追いかけているという切実感が感じられて、凄い絵であった。
この1枚を観る為だけにこの展覧会を観に行っても良いと思える絵だった。

また、猫の絵が 良かった。バラの花と猫が2〜3匹描いた絵が何枚かあって、バラが写実的に描いてあり、猫の目が光っていて リアルな絵だった。
「福禄寿図」では、白い鹿が 神の使いのように見えて、この画家は 美しい心を持った人ではないかと思った。
また、「雲上観音図色紙」では、愛する子供が先に死んでしまったそのことを弔う心が顕れているように思えた。長生きをするというのも悲しいね。
あの当時は、81歳まで生きた人というのはあまりいなかったと思うので、(昭和20年)
子供の方が先に死んでしまったのは 辛かったと思う。

彼が48歳の時に お嬢さんが生まれて、68歳の時にお嬢さんが結婚するというので花嫁道具として描いた虎の屏風(裏が 白鳥の絵になっている)は、素晴らしい絵だった。
うらやましく思った。右隻が2匹の虎が出会う場面で、左隻が子供の虎が何匹かいて 幸せそうな虎がいた。裏に描いた白鳥は 羽根を広げている姿が おめでとう!と言っているような画家の気持ちが良く出ているような気がした。
屏風の表と裏が 両方素晴らしいので何度も行ったり来たりしながら観た。
思い切って岐阜まで出かけて良かった!!

「ルドンと日本」という展示も観た。
ギュスターヴ・モローの「ピエタ」という絵は、これまで観たことがない絵だったので嬉しかった。パリで ギュスターヴ・モロー美術館に出かけたが、こんな絵が岐阜県美術館にあったのかと驚いた。

ルドンの「花」と題された絵は、現実に存在する花とは違って、不思議な花だった。
三菱一号館美術館で ルドンの花の絵をで観たことがあったが、その絵は大きな絵で、存在感があったのを思い出す。
それとは違うが、ルドンの花の絵は 他の花の絵を描いた画家とは違って、独特の雰囲気を醸し出している。こんな花の絵があるのか!と思えるほど独特の絵だった。


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