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2020年02月14日21:02

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豊橋にて(1)

2月11日

豊橋の「ほの国百貨店」に行った。
ほの国百貨店は、45年前に開店して、今年の3月15日に閉店する。
私は ほの国百貨店に出かけたのは、今回で 2回目であった。
「七代加藤幸兵衛展」を観る為であった。
以前、名古屋の古川美術館で 展覧会を観たことがあり、その時に「ラスター彩」というものを覚えた。それで、豊橋まで観に行くことにした。

美濃の名窯 幸兵衛窯の七代当主として、国内外の個展を中心に意欲的に作品を発表されている。人間国宝であった父 加藤卓男氏が二十五年の歳月をかけて復元した「幻の名陶
ラスター彩」を始めとするペルシア陶技を継承しながら独自の感性で遥か悠久の時代から現代に息づくペルシア陶の優美な陶の世界を築いている。

ラスター彩・・・世界のやきものの中で、最も困難な技法の1つに挙げられている。
この技法は、9世紀にメソポタミアの地で生まれ、12〜13世紀にペルシアで精美を誇った秘められた技法である。鉛を含んだ錫釉で整えた白い器面に特殊な酸化金属(銀や銅)を呈色剤(絵具)として、低火度・強還元焔によって焼成したもの。
ラスター彩の文様は、美しくきらきらと玉虫色に輝き、すぐれた金属器のような高貴な雰囲気を惜しみなく発散し、当時「ペルシアの華」ともてはやされた。
この技法は 13世紀のモンゴルのペルシア侵攻、破壊以降衰退し、17〜18世紀を境として、ラスター彩は消滅し、「幻の名陶」と呼ばれていた。

淡青釉(たんせいゆう)・・・青釉の発色を少し淡くして釉調だが、青釉とは異なる技法である。七代 加藤幸兵衛は、この技法を用いて草花文、人物文、鳥獣文など繊細な意匠に金彩を加えて、華やかで美しいやきものを生み出した。

三彩(さんさい)・・・低火度釉で緑、黄、青、藍などの2種類以上の色釉を器の表面に染め分けした陶器の総称で、色釉の数はこだわらない。三彩陶器は、中国・唐時代の8世紀ごろ、「唐三彩」として完成の極致に達した。そして、奈良時代に遣唐使により日本にも三彩技法が伝わり、奈良時代に奈良三彩(正倉院三彩)が生まれたが、平安時代以降には、三彩技法は消滅した。七代加藤幸兵衛は、三彩技法を再現するだけでなく、独自の造形感覚や現代的な感性を加味して、新しい三彩の領域を確立している。

藍彩(らんさい)・・・コバルトを呈色剤とするやきもので三彩陶器の1つである。
特に中国・唐時代の藍彩は、発色も良く見事なものが多い。一方ペルシアでは、12〜13世紀のラスター彩や青釉の全盛期にスルタナバードを中心として、繊細で優美な藍彩陶器が生まれた。しかし、藍彩陶器も13世紀半ばを境として衰退した。

むらさきしゅう彩
三彩技法の一種で中国唐時代に「黒彩」と呼ばれて珍重でれ、世界でも数点しか存在しない幻の技法がある。それを再現したいと日夜研究していた過程で、黒彩よりやや淡い色合いの優美なやきものが生まれた。

七代 加藤幸兵衛のやきものは どの作品も美しかった。
こういうものは買うものでなく、見せてもらえるだけで充分であった。

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