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2020年01月29日17:59

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「SEVEN ARTISTS展」・・・松坂屋美術館

1月26日

名古屋の松坂屋美術館で「SEVEN ARTISTS展」を観た。

午後2時から ギャラリートークがあるというので、1時半くらいに着くように行った。

そしたら、白いスペースに ギャラリートークに登場する三人の画家が 黒い筆を持って絵を描いていた。25日に 二人の画家が 描いたものがあり、それに描き足していた。
画面の右上に 山々が連なるものが描いてあり、左下に川の中に石が並んでいるものが描いてあった。岩田さんは、ユリと雑草のようなものを描き、呉さんは、うさぎが石に座って釣り糸をたれている様子を描いた。入江さんは、猫が釣り糸をたれている様子を描いた。
ライブで 絵を描く様子を見るのは初めてだった。
ギャラリートークの前に こういうパフォーマンスが観れるとは思いも寄らなかった。
ラッキー!としか言いようがない。
この美術展は 東京の新宿にある佐藤美術館の学芸課長の人が企画したものらしく、その人がギャラリートークの司会をやった。
このパフォーマンスも その人が 提案したらしかった。
なかなか貴重なものを見せてもらえた。

この美術展は、出品作家全員が1970年〜1980年代生まれで、現代日本のアートシーンの最前線を行く若手7名による夢の競演。
その「スター」7人は、神戸智行(日本画)金子富之(日本画)岩田壮平(日本画)
呉亜沙(油彩)入江明日香(版画)大竹寛子(日本画)山本大貴(油彩)
それぞれのオリジナリティあふれる表現は、油彩、日本画、版画というジャンルをこえ、「日本絵画」としての新しい展開を提案し、現代日本アートのすばらしさをアピールするチャンスと考えております。・・・チラシより

私は、岩田さんの絵は日展で観たことがあったが、こんなに若い人だとは思わなかった。
見た目は、日本画家という感じではなく、茶髪で チャラチャラした感じだった。
伝統的な日本画である「鯉」を描いた大きな作品や 日経日本画大賞をもらった絵の鮮やかな花の色が印象的だったり、こんな風貌の人が描いたとは想像できなかった。
佐藤美術館の人は、この岩田さんの才能を高くかっていて、いつか日経日本画大賞をとると思っていて、佐藤美術館での個展を 日経日本画大賞をもらったタイミングでやったという話は、なかなか策士だなあ。と、思った。
観客動員数が 佐藤美術館の最高人数だったそうである。

山本さんの絵は、千葉県のホキ美術館で初めて観て、すっかり魅了された私。
白日会展を 欠かさず観に行くようになったきっかけになる作家である。(白日会会員ということが書いてあったので)
東京で白日会展を観ると写真が撮れるので、3月に東京に出かけるようになった。
25日に山本さんのギャラリートークがあったのだが、用事があって行けなかったのが残念だった。
その代わりに、26日のギャラリートークに行った。

呉亜沙さんは、二人のお子様がいて、ギャラリートークにもいたが、小さなお子様だった。お子様は どういう感じでギャラリートークでのお母さまを観たのだろう?
人間の孤独だとか人と繋がりたいという気持ちとかを描いていると聞いた。
木に足が生えている絵があり、子育てでいきずまった気持ちを描いたと言った。
そういう感じで描いていたとは!

入江さんは、「銅版画を盛り上げていきたい。」と、言った。
版画家というのは、金銭的には大変らしい。
今回の展覧会の為に、1年かけて描いた大きな屏風の作品があり、それが展示されていたが、筆で描いたものと、版画で刷ったものを貼り付けたものが上手く調和されていて、素晴らしい作品だった。

佐藤美術館では美術大学に学ぶ人を2年間 奨学金を出しているということを聞いた。
日本画の岩田さんや油彩画の山本さんにも奨学金を出していて、今回の展覧会の作家のうち5人に奨学金を出していたということも聞いた。
才能のある人を応援する美術館というのは良いなあ。と、思った。
そして、奨学金をもらっていた人が 立派な画家になれば、その美術館で個展を開催できるというのも良いなあ。
これまで佐藤美術館には行ったことが無かったが、いつか行きたい。
3月に東京に出かける時は、私が出かける美術館は決まってしまったので、秋か来年か行きたい。
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