10月6日
北澤美術館の主席学芸員の池田まゆみ氏の講演会を聴いた。
香りの歴史
香水の語源は、「薫香」にあるー英語 perfume 仏語 parfum 「煙をとおす、煙で満たす」
香料 動物性 植物性・バラ、スミレ、ジャスミン、ローズマリー
香料+水と油(植物性、獣脂) 香料+アルコール
紀元前 3500年 古代エジプトの墓所にも香りをたのしむ宮廷人の壁画がある
中世にはイスラムの錬金術からアルコールの蒸留法が伝わる。
アルコールの導入により使い勝手が格段に向上。
最も古いアルコール香水として「ハンガリー水」(1370年頃) ローズマリーの香り
「カルメル水」(1379年)などが知られる。 フランスのカルメル修道院
フィレンツェのメディチ家からフランス王国に嫁したカトリーヌ・ド・メディシスが洗練された生活文化をフランスに伝える。調香師ルネは毒薬師でもあった。
18世紀ポンパドゥール夫人ら宮廷人が香りに莫大な財を費やし、フランスで香水文化が花開く。
19世紀、香水は特権階級から市民階級に広がる。
19世紀初頭、香水づくりはイギリスのお家芸といわれ、イギリスで香水製造が栄える。
20世紀初頭、香水商フランソワ・コティらの活躍により、フランスが再びリードを取り戻し、香水どくりは一大産業に発展する。
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