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2017年04月17日11:32

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「自然を写す 心を映す −日本画から一句」

三菱東京UFJ銀行貨幣資料館を観た後、桑山美術館へ行った。

この美術館は 個人美術館で 所蔵しているものだけ展示している美術館である。

だから、何回か通えば、ほとんどお馴染みの作品の展示ばかりだということになる。

それでも、この美術館に 天気の良い日に出掛けたかったのは、この時期は桜の時期だからである。
桜の木が5本くらいあり、桜が満開になれば 見事な風景になる。

満開の時期が過ぎていることは分かっていても、まだ少しは咲いているかな。と、期待する気持ちがあった。

今回の展覧会は、「自然を写す 心を映す −日本画から一句」という題名で、日本画に俳句が添えられて展示されていた。

何度か目にしている川合玉堂の「嶋ノ春」には、春の海、春の雲、桃の花、山桜、霞などが描かれ、点景人物からの長閑さ、また 作品全体からは春昼における春めく日差しの麗らかさ、暖かさなども感じられ、いかにも俳句とマッチングしても素晴らしい感じであった。

何回も この美術館に訪れているが、初めて観た川合玉堂の「鵜飼」(1950年ごろ)と「盆踊」(1956年)は、小品で、気負っていなくてサラサラと心のままに筆を動かして描いたような自由さが感じられ、即興で描いたものだろうと思われた。
そんな絵に添えられた小林一茶の「ひいき鵜は 又もからみて 浮きにけり」は 絶妙だな。と、思った。

桑山美術館の館内報で、展示準備のために「今はじめる人のための俳句歳時記 新版」(角川学芸出版編 平成23年)という本を購入したということであるが、私は俳句には興味がない。

もしかしたらもっと年を重ねれば、そういうものに興味を覚えるかもしれないが、今のところは そういう感じである。

所蔵している作品だけで展覧会を開くというのは、なかなか大変なのかもしれないな。と、思った。いろんな工夫がいる。

思った通り、この美術館の桜は 半分散ったくらいだった。

それでも桜が少し残っていたので、デジカメで写真を撮った。

満開の桜の時に この美術館を訪れたいが、大抵は 桜が終わってしまった時期になってしまっている。
展覧会の会期が4月8日〜7月2日なので、桜が 早く咲いてしまうと 見れないことになる。

今年はギリギリの時期に 桜が見れて良かった。
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