3月20日の日記には、まだ続きがあった。
山種美術館に行った後、渋谷に戻って、Bunkamuraザ・ミュージアムに行った。
それは、「ゴールドマン・コレクション これぞ暁斎!」という展覧会が見たかったからである。
以前、碧南市藤井達吉現代美術館で「河鍋暁斎展」を観たが、それは河鍋暁斎の家族の所蔵している暁斎の絵であった。
今回の展覧会は、イギリス人のゴールドマンのコレクションで、元々 画商であったゴールマンが暁斎の絵に出会って 暁斎の虜になり、自分で 暁斎の絵を集めたというものだった。
鴉の絵だけでも14枚も絵があり、それぞれの絵が違っていて興味深かった。
穏やかな表情をした鴉や、怒ったような鴉もいた。鋭い目をした鴉もいた。
「月下猛虎図」では、虎が生き生きと描かれていて、虎を実際に見て描いたものだった。
「地獄太夫と一休」という絵は、最も私が見たかった絵であるが、一休が踊っているものと、ウットリした表情の一休を描いたものの2パターンがあった。
まわりに骸骨が たくさん描いてあり、人生のはかなさを描いたものだと思うが、その骸骨にユーモアを感じた。
中国山水図や、鬼や鐘馗を描いたもの、幽霊図、仏画、錦絵、戯画、春画、やまと絵など、どんな絵も描いていた暁斎の多彩な絵に魅了された。
こんなに多くの絵をコレクションしているなんて凄いな!
体はクタクタだったが、無理をしてでもこの展覧会を観て良かった。
それにしても 東京では、春画を展示していても何だか見慣れた感じがした。
以前出かけた東洋文庫でも。春画の展示はあり、普通に見た。
でも、愛知県では こういう展示はできないかもしれない。と、思った。
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