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2016年10月16日22:43

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東京へ行った。(1)・・・クラーナハ展・・・国立西洋美術館

10月15日〜16日

今年は 東京に出掛けるのが 近年で一番多い。

3月、5月、9月に出かけたのに、また10月にも出かけた。

実は、11月2日〜3日にもでかける予定なので、いろんなものが見れそうである。

今回は、大学の同窓会があるので、そのついでというのか、大学の同窓会の方がついでになってしまったかもしれないような、随分 頑張っていろいろと観た。

最初は、10月15日から開催している「クラナーハ展」に 行った。

去年 ウィーンの美術史博物館には出かけたが、今回の展覧会の目玉の「ホロフェルネスの首を持つユディト」は 見ていなかった。と、思う。

展覧会場の映像では、この絵は3年の修復を経て、日本初公開とか言っていたので、その修復中だったのかもしれない。

(私がウィーンに行ったのは 去年の8月だった。)

ルカス・クラナーハ(父)の絵がほとんどであるが、アルブレヒト・デューラーの版画の展示も時々あったり、一番驚いた展示は、何と言ってもレイラ・パズーキの「ルカス・クラーナハ(父) ’正義の寓意’
1537年による絵画コンペティション」で、中国の画家を何人も集めて、’正義の寓意’の模写を早描きで描かせて、それが壁面いっぱいに展示してあるというものであった。

本物の ルカス・クラーナハ(父)の’正義の寓意’も 横の壁面に展示されていて、それと見比べることができるが、「こういうふうなのか。」と、思った。

同じ絵を模写していて、こんなにバリエーションが豊富なのかと驚いた!

まさか、こういう展示があるとは!

ルカス・クラーナハ(父)というのは、子供も絵描きだからである。
 
クラーナハの絵に触発されて、パブロ・ピカソの作品が4枚展示されていたのにも 驚いた!

ベラスケスの「ラス・メニーナス」に触発されて描いたピカソの絵は見たことがあったが、クラーナハに触発されて こういう絵を描いていたとは 知らなかった。

ピカソは、他の画家に触発されながら、自分の絵を確立させたいったんだと改めて感じた。

いろんなものを吸収して、それを全部 自分の芸術に取り込み、自分の創作に 変えていくエネルギーと貪欲さは 凄いな!

ヴィーナスの官能的で こちらを誘惑するような目は、クラーナハの特徴的なところであり、透明な布を持っているのが よけいに エロティックな感じがした。

インパクトなものは、他にもあって、森村泰昌の「なりきりシリーズ」というのか、あれはやめてもらいたいな。と、思った。

クラーナハの描く女性になりきって写真を撮るなんて、冒涜だ。と、思った。

この展覧会は、本家のクラーナハよりも クラーナハに触発されて作品を作った人々の方が インパクトが強すぎる感じがした。





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