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2016年02月10日15:34

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やっと文藝春秋 2015年9月号を読んだ

もう新しい芥川賞の発表があったというのに、やっと又吉直樹の「火花」と羽田圭介の「スクラップ・アンド・ビルド」を読んだ。

これまで、芥川賞を受賞した小説なんて読んだことが無かったけれど、又吉直樹の「火花」とはどういう小説なのかが気になっていた。

昨年末に実家に帰った時に、「文芸春秋 2015年9月号」が 置いてあって、それを借りてきた。

なかなかそれを読む暇がなくて、やっと今日 読んだ。

文藝春秋と言えば、去年の始めに 表紙の絵の展覧会に行ったことを思い出す。

この絵を描いている松村公嗣さんの展覧会だった。

2年分の表紙絵の原画とを観た。

そして、その時にカレンダーをもらった。

あれから、もう 1年以上もたつ。

こういう作品が芥川賞をとるのか。と、思った。

「火花」は、お笑い芸人の話でで、実体験もあるんのかな。と、思った。

お笑いの世界のしきたりというのか、先輩・後輩の関係とか「売れる」とか「売れない」とか知らない世界の話なので、ぴんとこなかった。

こういう小説が 世間にうけているのかなあ。よく分からない。

羽田圭介の小説の方が わかりやすかった。

介護となかなか職に就けない若者の話だった。

日に日に弱っていく祖父と介護する母の会話など、いかにもありそうな感じで、今の社会をえぐる感じだった。

なかなか結婚できない若者。彼女はいても、全然結婚する様子は無い。

収入が安定して、なおかつ妻子を養うだけのお金を稼がなくては、結婚はできない。

身につまされる感じがした。

この世の中を どうやって生きていくのか。これからどうするのか。

大きな問題が山積している。

この小説では、ほんの一部分の庶民の暮らしを書いていて、解決策は一切無い。

厳しい世の中である。





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