ヤマザキマザック美術館の「聖なる風景」のもう1つの目玉の作品が、岡崎市美術博物館の秘蔵の謎の宗教画であった。
それが、「聖テレサの法悦」で、これまでいつの時代のものとも どの国のどんな画家が描いたものともしれなかったが、この展覧会を機に 本格的な調査を依頼し、18世紀 イタリアの画家によって描かれたものだということになった。
私は、岡崎市美術博物館には 何度も行ったが、こういう宗教画を所蔵しているとは知らなかった。
ヤマザキマザック美術館で、初めて こんなにまとまったものを観た。
聖テレサは、1515年〜1582年に実在した女性で、信仰心が厚く、神秘体験をした。
胸に矢がささって、その痛みが信仰の証だという信仰心の喜びを感じるということであった。
私には 分からない話であった。
この絵には赤外線調査をしたと聞いた。
赤外線で下書きが どういうふうだったかが分かった。
聖人というのは、殉教するだけではならないそうで、聖人に推薦する委員会がある。
そこで、政治的判断がなされると聞いた。
2枚の絵だけの話だったが、興味深く聞いた。
色んな人が 生田氏に質問して、それに答える形だったので、これまでのギャラリートークとは一味違ったものだった。
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