セセッシオンの後、もう午後1時過ぎになったので、昼飯を食べようと思った。
結局、カールスプラッツ駅の構内に戻って、パンとジュースを売っている店で 食べた。
こういう店の方が 安い。パンとジュースで 5ユーロくらいだった。
その店では この旅行中に3回くらい食べた。パンの種類が多くて、飽きなかった。
せっかくなので、「造形美術アカデミー絵画ギャラリー」も行った。
1692年創立の造形美術アカデミーは、かつてエゴン・シーレやオットー・ヴァーグナーも学んだ名門美術大学。かつてヒトラーが2度受験したが、不合格だった。
館内には、アカデミー所蔵の絵画コレクションを展示していて、ルーベンスの絵も何枚か展示していた。
この中に、グルーズの少女の絵もあったのには 驚いた。
ムリーリョの絵が 印象的で、貧しい少年二人が座っている絵だった。
最大の見ものがヒエロニムス・ボッシュ作の「最後の審判」の祭壇画で、細かい絵であるが、ぞっとするような場面を描いていた。
ボッシュの祭壇画のある部屋には、クラナッハの絵も展示してあった。
ファン・ダイク、レンブラントやオーストリアとイタリアのバロック絵画を所蔵している。
風景画も 美しくて良かった。さすがにアカデミーだな。と、思った。
それから、「オーストリア応用美術館」(MAK)に行った。
ここでは、中世から現代までのヨーロッパの家具、陶磁器、ガラス製品、テキスタイルなどの工芸各部門のコレクションと東アジア、オリエントの美術工芸品を所蔵。
ここでは、椅子が 多く並べて展示しているのが印象的だった。
ぜひこの美術館に行こうと思ったのは、クリムトの「ストックレー・フリーズ」が展示されているからだった。
この美術館に行く人は 少なかった。
でも、クリムトの作品を 一生懸命 写真に撮っている人がいたので、この人も クリムト目当てにこの美術館に来たのだろう。と、思った。
「ストックレー・フリーズ」は、日本の金屏風みたいなもので、工芸品だな。と、思った。
愛知県美術館で「クリムト展」をやっていた時に、この「ストックレー・フリーズ」の写真パネルの所は 写真撮影 OKだったのを思い出した。
でも、これは本物だが、写真撮影OKらしい。(あんなにたくさん写真を撮っている人がいても、係員は 注意しないので。)
セセッシオンのポスターや ミュシャのポスターも展示されていた。
それに加えて「ビエンナーレ 2015」の展示もあったので、それも観た。
ウィーンでも 現代アートは 盛んなようだ。
現代アートは 映像作品が多い。ここでは、そんなにじっくりとは観なかった。
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