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2015年06月28日17:47

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小牧・長久手・・・・・(1)

今日は、小牧市のメナード美術館と長久手市の名都美術館に行った。

メナード美術館では、7月12日まで「みどり図鑑」という所蔵企画展をやっている。

今回の展覧会は、美術作品の「みどり」にまつわるさまざまな事柄について、3つの視点から紹介されていた。

「図鑑をめくるように作品を見ながら思いをめぐらせ、山登りや森林浴をしたような、まさに「みどり」を体感したときの充実感を美術館で感じていただけたらと思います。」というチラシの言葉に誘われて、美術館に行ったのだった。

第1章 森へのあこがれ
 新緑を見て喜んだり、夜の森を見て恐れたり・・・・
 古代より人間は 森に対して ある種のあこがれを抱いてきた

今回の展覧会で 初公開された作品が エミール・ノルデの「森の小道」だった。

こんな絵なのか。と、思った。近くで見ると、単に絵の具が塗り重ねているだけのように見えたが、
離れて見ると、深い森の濃い色と光を思わせる明るい黄緑が 良い感じになっていた。
森林は、こんな感じだと思った。

何故、この絵に緑のパネルがつけられているのかと思った。緑のパネルが無い方が もっと良く見えたような気がした。

この展覧会で 良いなと思ったのは、横山大観の「砂丘にそびゆ」という作品と 東山魁夷の「こうげん」が隣同士で展示されている所で、ヨーロッパの針葉樹を描いた絵と 富士山と松並木と海を描いた絵を 見比べて、緑の具合の違いが 興味深く感じられた。

普通なら、横山大観と東山魁夷の絵を 隣同士で 展示することはありえないだろう。

だが、この展覧会では、その感じが とても良い。と、私には思えた。

東山魁夷の絵は、いろんな展覧会で よく見てきたが、今回の絵が 一番素晴らしい絵のように感じた。さまざまな緑が 絵の中で 調和されていて良かった。

下田義寛の「北辺」という作品は、鶴が シルエットで描かれていて、鹿が 2匹描かれている絵であったが、この画家は 院展で お馴染みの画家なので、その人の絵が メナード美術館の所蔵であることをうれしく感じた。

田淵俊夫の「緑影」という作品は、以前にも見ていて知っていたが、この位置での展示では 良く見えなかった。せっかく素晴らしい作品なのに、第2展示室のはじめくらいに展示されていた方が 良いような気がした。

ポール・デルヴォーの「捧げもの」という作品も、この美術館では何度も見ているが、「森へのあこがれ」という部類で 良いのだなあ。と、思った。

岡鹿之助の「森の館」という作品は、几帳面な感じで描かれていて、エミール・ノルデの作品と隣だったが 負けてはいなかった。

第2章 植物を愛でる

ここで、まず上村松園の「新秋」。村上華岳の「牡丹花」、小倉遊亀「椿花白磁」など展示され、

印象に残ったのは、速水御舟の「朝顔」であった。鉛筆と水彩で描かれたものであったが、清々しい感じで とても良かった。素描ということだったが、凄かった。

今回の展覧会で 10作品も展示されていたのが、熊谷守一で、「みどり」なのかな?」と、思った。

第3章 絵画のなかの緑色の効果

緑色のソファを描くことで、裸婦の皮膚の色が より白く見えるなどという説明書きがあって、なかなか勉強になった。

この部類に展示されていたのが ルネ・マグリットの「地平線」で、木片が 地面にささっている絵なのだが、空と海の青と 木片を緑色にしていることで、より爽やかな絵になっているらしい。

そういう絵だったのか!

これまでこの絵も何度も 見ているが、そういう説明書きは これまで無かった。

ちなみに、木片には 男が二人描かれているのだが、どういう意味があるのかは 分からない。

この美術館には 何度も行っているので、コレクション・コーナーに展示されている絵は 見慣れている絵ばかりだった。

今回は、私が好きな グルーズの少女の絵が 展示されていなかったので、悲しかった。

マルク・シャガールの「夏 収穫と落穂拾い」が 綺麗で良かった。








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