ちょっと前にリュックを買った。登山用途で買ったのではなく、普段使いとして買った。一目惚れだった。気に入っていることもあって、毎日の通勤に使っている。しかし、実は使い難いリュックだった。
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街中での使用を前提にデザインされている節があるのだけど、街中だからこそこれでは使い難いところがある。
公共交通機関での移動が多い → 駅改札やバスでICカードを頻繁に使う → 頻繁に財布をリュックから取り出す、というようなことが多い。だから財布をリュックから取り出す際、可能な限り、手数は少なくしたい。財布などの貴重品はスリに合わないようにジッパーなどの付いたポケットに入れたい。だからリュックの外側に財布などの貴重品が入れられる、ジッパー付ポケットがあると凄く便利だ。しかし、このリュックにはそれが無い。
ジッパー付ポケットは、リュックのメインの蓋を開け、その蓋の内側にある。リュックを背面から前面に移動するのに1アクション、メインの蓋を開けるのに1アクション、蓋の内側にあるポケットのジッパーを開くのに1アクション、計3アクション必要になる。これがザックの外側にジッパー付ポケットがあれば、リュックを背面から前面に移動する、ポケットのジッパーを開く、の2アクションで済む。
蓋の内側にはポケットが上下に2つ並んでいる。上ポケットはジッパーが下側に、下ポケットはジッパーが上側に付いている。どうもメーカーは、リュックのメイン蓋を開ける際には、背面側を下にしてテーブルの上に置き、メイン蓋を全開にするような使い方を想定していたらしい。しかし、街中でそう都合良くテーブルがあるだろうか? またジッパーは両方共に右で開く、左で閉じるようになっていて、近いところにあるため、手探りでジッパーを開けようとすると、上下のジッパーを間違えて開けてしまうことがある。間違えて上側ポケットのジッパーを空けると、中身がリュックの中にこぼれてしまうことも起きる。
リュックの左右下部にはオープンポケットが付いている。1つのポケットにつき、500mlPETボトルが2本入れられそうな大きなポケットだ。しかしジッパーが無いため、ここに貴重品(≒財布)は入れられない。
街中使用を前提にしている割には、街中で不便なのだ。そしてこの不便さは、買う前に気が付いていた。しかし、買ってしまったのである。
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どうも"趣味"とか"趣味性"というものが絡んでくると、自分は判断ミスをするような気がする。
例えば、今でもスポーツカーが欲しい、と思っている。お金や置き場の問題がクリアされていれば多分買うだろう。しかし、スポーツカーなんてものは、スポーツカーとして純粋なものであればあるほど、実用からは程遠くなってしまったりする。そして純粋なスポーツカーは、趣味の点から見ると非常に面白い。
わかっていて使い難いものを入手してしまう。趣味に走ると、自分は簡単に判断ミスをしてしまう。(^^;;;
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