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2020年01月20日06:46

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涙のダイヤモンドスマイル

ドブネズミみたいに美しくなりたい♪
写真には写らない美しさがあるから♪

ブルー・ハーツの名曲「リンダ・リンダ」の冒頭である。

ネズミ年という事でネズミについてあれこれと考えている

時にネズミの視点で・・・

正月にダニエル・キイスの古いSF小説「アルジャーノンに花束を」を読み返した。

ネタバレになってしまうから言わないが、あの物語のテーマになってるのはイノセンスとインテリジェンスの拮抗だと思う。
拮抗というかそのアウフヘーベンというか、もっと言っちゃうと人間に幸福をもたらすのはイノセンスか？インテリジェンスか？って事を問いかけてくるように僕には感じられる・・・
まあ、もし機会があったら是非

阪神淡路大震災から四半世紀が過ぎ、３月になると東日本大震災から９年、そして台風１８号から４ケ月が過ぎようとしている。

記録としてのそれら災害はずっと残っていくが、記憶としてのそれはだんだんと薄れてゆく。
まるでアルジャーノンのチャーリーのような気分になる・・・

今年も広瀬川の白鳥がやってきた。

台風１９号の影響か？大きな気象変動の中の小変化か？それはよくわからないけど・・・
今年は渡り鳥の飛来地が変わってきているようだ。

僕は毎年定点観測しているからよくわかる。
まあ、写真撮りなのでただフォトジェニックな写真が撮りたくて彷徨いてるだけだが

どうやらこの街にはちゃんと来てくれたようだ

そして毎年、これを楽しみに待つ僕にはどう撮ればフォトジェニックな表現が出来るか？よくわかっている。

「写真には写らない美しさがあるから」
さて、それは何か？とふと考える。

美しさの本質とは一体何か？
それはビジュアル表現、即ち視覚的に・・・表層的には光の美しさという事だろう。

ダイヤモンドが美しいというのはダイヤモンドそのものではなく、その実存が屈折させて弾く光が美しいのだ

ならばその実存はダイヤモンドである必要性は全くない。
ペットボトルでもいいのだ

さて、であるならばその光の本質とは何か？

狭義には電磁波の一形態と言えるだろう。
光とは光源があり反射や屈折しながら分光し、或いは滲み・・・今、目の前にある光というものは様々な光のカクテル状態である。

故にそれらは媒介によって還元され、様々な波長の、光即ち虹に姿を変える。
厳密にいうと違うのだけど虹っていうのはプリズムによる分光のようなものである。

そして光というものは粒でもあり、波でもある。

もう一度、リンダリンダに戻る。

あの曲の冒頭「どぶねずみ」っていうのは汚らしいものの総称・・・或いはとるに足らないものの総称、メタファーとして扱う事によって成り立っている。
歌詞の構造としてはほぼ同時期のプリンセス・プリンセスの「ダイヤモンド」と一緒だ。
一見とるに足らない、つまらない日常の中にこそ宝が埋まっているっていうヤツだ。

ちょっと強引な喩えだが、物語の構造はアンデルセンの「醜いアヒルの子」或いは灰被り姫「シンデレラ」と同じだ。

ただ、それは本当の事だ。