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2019年12月08日12:47

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サムシング・イン・ジ・エアー＃１～前編

もう12月である

というわけで２０１９年をスナップ写真で振り返る。
スナップ・アワード２０１９である。

これはあくまでも自分の中の総括で、備忘録のようなもんだ

まあ、マイ・ブームの記録のようなものだ。

まずは去年の終わりクリスマス時期から・・・

去年の今頃、僕は東京にいた。
鮭君のライブをはじめて見たのもこの頃だった

東京という街の雑多さといかがわしさ・・・切なさや危うさ・・・

大いに刺激を受けた。

クリスマスはどこにでもやってくる。
それは東北でも一緒だし、きっと世界中一緒だ。
毎年僕はそんな事を考える。
クリスマスっていうのは全人類が平和に向けた共闘じゃないか？なんて事も考えたりする。

正月には毎年僕は福島で過ごす。

イチエフ詣でと称して震災以後欠かした事はない。

そう決めているのだ。

帰宅困難区域で沢山の野生動植物と遭遇した。
野生はいつもと違ってなんか親密で妙に馴れ馴れしく感じた。
恰も何かを語りかけてくるが如く・・・

一富士二鷹三茄子

それは福島にあるもので賄う

見立てのテクニックである。
なすびは福島出身の懸賞芸人なすびだ。
福島出身の彼は環境省提供の放射線情報の番組のキャスターとしてとても有名だ。

写真がどっか行っちまった🤣

春先に僕は桜前線を追いかけることを決めた。

クリスマスと同じで何となく世の中が通分されてしまう気分が大好きなのだ。
桜が咲くのは別に桜の名所だけに限らないし、春じゃなくても桜の木はずっとそこにある。

ところがこの桜の花の季節はあっという間にはじまり、あっというまに去ってしまう。

ならば、桜前線そのものと一緒に移動すればいいのだ

簡単そうだが、これは意外と難しい。

なにしろ相手は自然現象だ。
オフィシャルな出張とプライベートの旅行を組み合わせて綿密な計画を立てた

福島の花見山を皮切りに・・・

宮城・・・山形・・・岩手と・・・

本州最北端青森・・・そして、ついにブラキストン線の向こう側・・・北海道の函館まで達した

やっほー！！

それは僕の中では偉業で間違いなく2019年前半のハイライトだった

実に2ヶ月間、思いつく限り色んな手法で桜を撮り続けた。

そんな中、時代は平成から令和とかわった

桜の季節に雪が降るという変な現象も経験した。

雪中梅という酒は知っていた。
言葉としての雪割桜も好きだ。

だけど、実際にそれを目にした事は無かった。
いやある。昔盛岡や秋田で。
ただ、この街で見るのははじめての事だった。

それはとても奇妙な予感を孕んだものだった。
それは記録的な猛暑・・・そして台風１９号へとつながる予感なのだが・・・それは後半で

初夏に僕は8年ぶりに全線開通した三陸鉄道リアス線を２回にわたって訪れた。
ある日サイクリングの途中で寄った銭湯のテレビで全線開通のニュースを知った。
僕は一昨年、去年と宮古を訪れていた。
とてもじゃないが、全線開通なんて数年先のことだと思っていた。

一度目は青森から・・・久慈に入り久慈から宮古まで。

電車の中で知り合った人たちが別れを惜しんだ。

沿線の人達が手を振ってくれた。

それはとても美しい光景だった。

二度目は岩手花巻から遠野経由で・・・釜石に入り釜石から宮古まで。

僕は何となく「気配」というもの存在が気になるようになっていた。
ワールドカップラグビーのやってくる釜石・・・８年振りで全線開通することになった釜石・・・復活の気配は其処彼処に漂っていた。
確かに感じた。

ただなんだろう？なんと言っていいかよくわからないけど、それは僕が歳をとったせいもあるけど・・・
幸せってヤツは割り引いて勘定するような癖があって、悲しみがいつまでも続かないように、幸せも続かない。
それが交互にくるから相対的にそれらを認識できるのだ。

それを経験的に知っているので、幸福の中にあっては常に次に来る悲しみを予感してしまう・・・覚悟しているといった方が的確か？

虫の知らせっていう言葉があるけど・・・なんとなく今年の異常な暑さはまさにそれだった。

名取市閖上の街開きもそんな猛暑の中だった。