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2020年01月25日10:57

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ありやす(spk)/LT1210〜スピーカーケーブルの線間容量

 ありやす(spk) を ケースへ入れました。

⇓ こんな感じです。
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 出力段のオペアンプを LME49600 から LT1210 へ換装しているので、従来より 放熱上 基板を表裏 逆に実装していますが、ケースの底面へ大穴を開けて オペアンプの交換を容易に行えるようにしました。

⇓ こんな感じです。
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 基板自体は 従来から何も変更していないので、本来なら これで終わりですが、ケースに入れる際に ぼくとしては 大きな気づきが ありましたので、付記します。


 ありやすは 元々ヘッドフォン用のアンプとして設計されているので、スピーカーを駆動することは推奨されていませんが、ぼくは 何と言っても この音が好きで 無理矢理に 高効率(能率)のスピーカーを接続して鳴らしています。

 とは言え 標準の出力段オペアンプ LME49600 では 入力インピーダンス:8Ωのスピーカーでは 80mW程度の出力しか得られず、思いつきで LT1210 へ換装しました。

⇓その際の 日記は
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1963142807&owner_id=28609829


 その日記でも書いたように LT1210 が とにかく熱くなる。
 後で 調べたら、LT1210 を使用したアンプの作例では ガッツリ放熱フィン つけてるじゃないですか!

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画像は以下 URLより
https://katahiraworks.turigane.com/kw-cpa1_main.html


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画像は以下 URLより
https://geeks-world.github.io/articles/J185074/index.html

 しかし、回路のことを あまり分からないままに換装して 音が出ただけでも奇跡的なところ、これ以上に手を加えるのはあまりにも危険な香りが立ち込めるので ファンを購入して強制空冷していました。
 ファンの音は うるさいけど、致し方なし。そんな感じで運用してました。


 そして、今回の気づきとは、"LT1210 は スピーカーケーブルの線間容量が小さければ
それほど発熱しないみたい" ということです。
 測定器も何もないので 明確な根拠は ありませんが、実際に ファンは不要になりました。


 前回の日記のような 追加機器を導入するにあたって、ケ―ブルも ちょっと高級品にしよう ということで、機器間の接続用に Reference Cables社の RMC01 を購入したのですが、以前より使っているスピーカーケーブル(4S6)を変えてみたいとは思っていて、RMC01 を裁断する前に スピーカーケーブルとして 使ってみました(まだ ケースへ入れる前段階でのことです)。

 使ってみたところ、オッ!というくらいには 音が変わって、ちょっと陽気な感じに なったというか ぼくの好きな方向の変わり方でした。
 じゃぁ スピーカー用にも RMC01 を購入しようとして カートの金額を見て 考えてしましました。
 それまでに けっこうな費用を投入しているところ、あと 二万円かぁ …… と。
 で、一旦 カートをクリアーして、スピーカーケーブルの差異について 考えました。

・導体抵抗は 4S6 より RMC01 の方が 断面積が小さいので(好ましい方向への)影響は ないだろう
・(たぶん)スピーカーは 負荷としては誘導性だろうから 直列インダクタンスの影響は無視できるだろう
・→ということは 並列キャパシタンスの影響くらいしか 考えられない

 という訳で PM3/sanwa で、ケーブルの線間容量を測ってみたところ

・4S6/6m:約 850pF
・RMC01/2m:約 250pF

となり、線間容量を減らしてみることにしました。

 4S6 は、切るのが もったいないので必要以上に長いまま使用していたのを、半分に切り、HOT と COLD を相分離してみました。線間容量は、PM3 で測れないくらいには減少しました。
 こうして、4S6 でも RMC01 へ替えた時のような音になり、スピーカーケーブルの追加費用を節約できました。

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 で、音が よくなったと、一人悦に入って音楽を聴いていて、LT1210 の発熱状態は常に気にしていたので、いつものように LT1210 のヒートシンクを触ってみたところ、全然 熱くなっていない!!! ということに 気づきました。
 ファンを止めても ヒートシンクは 冷たいまま オペアンプ本体が 若干 暖まる程度で、今まで 強制風冷しても 生暖かく 意図せずファンが止まっていた時などには 火傷しそうに熱かったのが嘘のようです。

 このような経緯により ありやす(spk)のケースへは ファンも実装する予定で購入していたのですが、不要となりました。

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 ケース加工が楽になり ファンの騒音もなくなって、棚から牡丹餅というか 一石二鳥というか、とにかくよかった よかった よかったです。


--- おしまい ---

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