mixiユーザー(id:283341)

2020年02月19日22:13

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齋藤孝「文脈力こそが知性である」

文脈で私が強く意識するケースは、報道などで政治家の発言を切り取る時である。
部分的に引用すると本来の意味とは別の解釈が成り立ってしまうことがある。これを
戦略的に行っていると気づいた瞬間に「汚い、流石マスゴミ」となってしまう。

以上は余談で、本書では正しく文脈を読んでいることが前提となっている。其の上でどのように
各人が振舞うか。対人関係においては、所謂、空気を読むことに繋がってくる。
場の空気はイコール文脈、文脈の無視は空気を読まない我儘な行為という訳だ。
この云い換えは分かり易く、現実に役立てることが可能。但し、既に知性の発達した
御仁にとっては身についていることなので、今更という感じは受けるだろう。
それにしても、想像力が働かず相手を怒らせてばかりの文脈力に乏しい人物の自爆ぶりは
サンプルに心当たりがあるので生々しく感じてしまった。自分の人生におけるナンバー1、
ナンバー2の変人がすっぽりと当て嵌まる。そうか、彼らには文脈力が欠如していたのだ。
角川新書。
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