mixiユーザー(id:283341)

2020年01月20日21:07

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グレッグ・イーガン「ビット・プレイヤー」

サイバーパンクの雄、イーガンの中篇集。イーガンワールドでは人格を電磁的に
コピーできることになっており、其の設定を活かした様々なストーリーを展開している。
大きな特徴として、電磁波に人格を載せて銀河中を飛び回れる点が挙げられる。相対的には
何千年の旅も、主観的には一瞬で終わってしまう。そして、ほぼ不死を実現しているので
コピーを残しておけばどんな無茶な冒険も可能になる。ブラックホールに突っ込んだり、
未知の宙域を探検したり、たったひとつの命ならば躊躇うような決断も簡単にしてしまう。
本書では長篇「白熱光」に連なるストーリーの「孤児惑星」が興味を惹いた。異種族との
接近遭遇もので、多少人類寄りの設定になるのは仕方ないとしても、オーヴァーテクノロジーの
数々にわくわくが止まらない。
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