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2019年12月14日20:04

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渡航「俺ガイル」14巻

完結まで9年。難解な作品タイトルだったが、登場人物たちはしっかり青春していた。
典型的な三角関係が出来上がってからは、どちらの選択も一方を不幸にしそうで
せめてフィクションの中ぐらいハッピーエンドであって欲しいと何度も願った。カップルが
成立するのは最終巻の終わりころなのだが(まだネタバレを警戒する時期なので
明らかにはしない)、エピローグで不幸の芽を摘み爽やかにフィニッシュしたと感じる。

1巻から読み続け、散々比較検討したので2つの未来の姿は明確に思い浮かべることが
出来る。由比ヶ浜ならば、肩ひじ張ることなく楽しい生活が待っているだろう。八幡は
ありのままの自分で伸び伸びと暮らせる筈だ。あちらの家族との相性も良好で、すんなり
ゴールインするに違いない。私のお勧めはこちらのほうである。
雪ノ下の場合は多少の緊張感がある。お互い高め合って、想像もできないぐらいの
ステイタスを獲得できる可能性がある。野心を実現したいならこちら。但し、義母や義姉が
超コワイので年中緊張していなくてはならない。これは疲れる。私なら諦める。時代は
変化したとはいえ、当人同士でなにもかも運べる訳ではなく家族関係が必ずついて
周るからだ。最悪、婿養子に迎えられて政治家に担ぎ上げられるまである。

小町の義姉コレクションに危うくいろはすも加わりそうになり、それもありかと思った。
いろはす派の2次創作集団が喜びそうな描写だ。時期によっては八幡とかなり接近していた
こともあり、何某かの事件が生じると一瞬で組み合わさってしまう可能性があったのだ。
本編では本命2人との絆が強すぎて出番がなかった。
本筋とは関係ないが、雪ノ下に「軽く死ねますね」の台詞を云わせたところは笑うポイント。
「よりもい」の白石結月に由来しているのは疑いようがない。他作品とクロスオーヴァさせる
小技はこの作者の得意とするところだ。今からアニメ化が楽しみ。
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