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2020年04月18日18:30

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ジョーカーの人

野原ひろし役の声優さんが亡くなったそうだ。

俺はこの人をよく知らないが、インターネット利用者層ととアニメ視聴層の類似点から、声優さんのニュースというのはネットニュースという媒体においてアクセス数が伸びやすい傾向にあると思っている。



先日、藤原啓治さんが亡くなったニュース記事が発表された際にはやはり通常の芸能人の訃報などと比べても、とても閲覧数やつぶやきの数が多かったように感じた。

同時に「みんな最近クレヨンしんちゃんとか観て無かったでしょ。本当にそんな悲しいと感じる人多いのかね。」などと、とても捻くれた感想を持ったが、人の死を伝えるニュースに対してそのような発言は控えた。

いつも「誰やねん」などと呟く人も見当たらず、俺が見つけられなかっただけなのか、はたまたあの「Mr.誰やねん」はこの藤原啓治さんの事は知っていたのか。

真相は分からないが、やはり彼も同じように亡くなった人への敬意を表する意味を持ってして、いつもの「誰やねん」は控えたと考えるのが妥当な所だろう。

などと、そんなどうでもいい事を考えながら、暇を持て余しまくる外出自粛の三連休の中で、何となく「藤原啓治さん」について調べてみたんだ。


ん?

まじ?

ジョーカーの人じゃん。

え、しかもしかも、え、まじか。

アイアンマンの人じゃん。



アニメ『クレしん』 野原ひろし役・藤原啓治さんのセリフ流す 番組ラストに「しんのすけー!」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=6052185


えー、マジ!?ちょっとショックなんですけど!

バットマンの実写映画で「ダークナイト」っていう超絶名作があるんだけど、その中でも最も素晴らしい演技をしたヒースレジャー演じるジョーカー。

ジョーカーはバットマンという作品の中で、いわゆる「頭のイカれた悪役」的なポジション。



特にこのダークナイトでは知性と品格、残虐性とカリスマ性、そしてユーモアを兼ね備えためちゃくちゃ魅力的なキャラクターで、
演じたヒースレジャーはジョーカー役に集中するあまりかなり精神的に参っていたって話もあり、劇場公開前に突然亡くなってしまった。

「急性薬物中毒による事故死」と公表されてるんだって。



こんなやべー役の吹き替えをしたのが藤原啓治さん。


俺さ、洋画が好きなんだけど、英語ぜんぜんわからないくせに絶対「字幕派」なのよ。



俳優の息づかいや声のトーン、声量なんかも演技の内だと思っててさ。

しかも吹き替えの声優ってちょっとオーバーな喋り方したりするじゃん?

なんか苦手でさ。

そもそも「声優」ってさ、書いてある言葉読んでるだけでしょ?
ぶっちゃけ誰でもできるべ。的な考え方だったからさ、あんま吹き替え版て観ないんだ。



そんで、そんな俺が「ダークナイト」の吹き替え版を観たのは一昨年くらいかな?

当時付き合ってた彼女とツタヤ行って、俺が映画好きだって言ったら選んで良いよって言われて。

じゃーダークナイトでも観るべーなんつって、そしたらあろう事か、その女、こんな事言いやがったんですよ。



「えー、洋画?吹き替えだったらいいよ。わざわざ字幕で観る意味がない。」



ウソだろ、マジで言ってんのか?

明らかに西洋の顔立ちした俳優の口の動きに合わせてオーバーな話し方をする日本語が聞こえて来るだけで俺のテンションは激下がりするんだけど。

映画って作品を観る側のテンションも大事だから、吹き替え版?そんなんで観る映画は例え脚本が最高でもクソになるわ。


つーか、そんなんなら邦画観ようや邦画。
セカチュー?セカチュー観ようや。


同じ言い回しをあえてさせてもらうと、わざわざ名作を日本語版で観る意味がない。
むしろ俺の中で作品の価値を下げたくないから、吹き替え版なら観たくない。

的な事を言ったんだけど、「ウダウダ言ってないで観たいもん観れば良くない?」などと返され、俺の主張は却下された。



こうなると俺は完全なる不貞腐れモードに突入する。

一切口を聞かず、たまに何か言うかと思えば「はー、つまらないなー。日本語ってだけで激萎えだなー。息を吸うのも億劫だなー。」などとSiriの発音で繰り返すマシーンと化した。

あんなに「ダークナイトは素晴らしい」と豪語していた俺がガキのように不貞腐れているのを見て彼女は「ごめーん、機嫌治して?字幕版にしよっか。」などと、ご機嫌を取ってくれていたが、

すでに引っ込みが付かず、どのように着地するべきか、ふりあげた拳の落とし所をなくした俺は「いいもん、別に。意味ないんでしょ?」と、いつまでもスネていた。



とても子供じみているが、俺はヒースレジャーの優れた演技を声や息づかいまで含めて全て観て欲しかったのだ。

声優さんが喋ってるならそれはもう口パクじゃないか。

好きな海外アーティストが歌ってる映像に合わせて、全く別の日本人が歌ってるのを聴かされてるのと同じじゃないか。

あーあ。

字幕が良かった。字幕が良かったなー。



俺が不機嫌で彼女も困っている。

フン、

だから俺の言う通りにすれば良かったのに。



などと思っていた。

俺の部屋は気まずい空気と、鑑賞せずに放置したダークナイトの音が流れていた。


「手品を見せてやる」


こんな感じだっただろうか。ジョーカーのセリフだ。藤原啓治さんのあの渋い声で。

ジョーカーが机の上に立てたペンに、男性の頭を突き刺し「ほーら、ペンが消えた」ってゆーやばいシーンがあるんだけど、



「え、は?やば。かっこよ。」


ってなった。

気づけば吹き替えのままラストシーンまでノンストップで夢中で鑑賞したのだった。


藤原啓治さんの得意分野なんだろうか、野原ひろし、レオリオ、アイアンマンのトニースターク。
みんないわゆるオッサンで、どこかひょうきんで、でも渋くてダンディで、でもやっぱりコミカルで。

そんな演技に、更に狂気と暴力を織り交ぜたような、そんなジョーカーのカッコ良さに俺は「吹替え版もアリだな。」と思ったのを覚えている。


アイアンマンもピッタリだったよ。

渋い男の声って憧れる。そしてユニークな男ってカッコいい。

「こんな男でいたい。」

男が男にそんな事を思うような演技をする人だった。
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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2020年04月18日 19:02
    クレシンは漫画を持っている。アニメは見た事が1回位はある。映画はナシ。クレシンの声独特だから記憶にずっと残ってる。映画のバットマンでのダークナイトは見ている。ジョーカー役の吹き替えの人?だったとは知らなかった!
    偉大な人が亡くなったのね。懐かしいなぁ〜ダークナイト、内容は朧気ながら覚えている。何だか日記の箇条書きみたいになってしまった!失礼しましたm(__)m
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2020年04月19日 11:39
    思い入れが持てる様な作品ならば、両方を見てそれぞれの違いや良い所を改めて見つけたり、セリフの言い方や吹き替えの訳し方の違いも楽しめるかもね。
    どこかの映画評で まずは字幕で見てそのままの雰囲気を味わって、とても気入ったら内容をしっかり把握するために次は吹き替えで見るという方が居ましたよ。
    まぁ、デートじゃそうはいかないかあせあせ

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