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2015年09月22日18:22

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スポーツあれこれ

ラグビーのワールドカップの予選リーグ初戦で、世界ランク3位で優勝候補の一角の南アフリカを日本が逆転で勝利した。これは歴史的快挙であり、世界中で史上最大の番狂わせと報じられている。ラグビーを多少なりとも知っている、興味を持っている人ならば、100回に1回、いや1000回に1回のくじ引きクラスのまぐれ勝ちと思っているはずで、それを親善試合などではなく最大の祭典である4年に1度のワールドカップでやってしまったところに価値がある。「○○の奇跡」として日本スポーツ史に永遠に語り継がれる出来事であることは間違いない。サッカーと違って帰化せずに外国籍のままで、日本代表としてプレーする外国人が10人と半数近くいて多いからジャパンと言えるのかという疑問があるかもしれないが、多かれ少なかれどこの国もあることで、ラグビーの国際ルール上問題はないらしい。
勝因は様々言われている。南アは選手世代交代の入れ替えが上手くいってなかった、初戦の怖さ、弱小日本に対する油断、日本側はエディ・ジョーンズヘッドコーチの明確な目標設定、数値化され誰の目にも明らかな的確な指導方法、まれにみる長期合宿をこなすことによりどこにも負けない練習量というアドバンテージを持てたことで、この展開になれば勝てるという勝利のビジョンを選手全員が共有できたことなどの指導力、その上に試合展開でフォワードが相手にあまり押し負けず走り負けなかったこと、相手の試合運びがまずく、反則を繰り返してはフルバック五郎丸にペナルティキックを決められて思ったほど点数差が離れなかったこと、日本の攻撃が80分間奇襲攻撃をかけ続けたことで南アは予想以上の精神力・体力を消耗していて、最後の10分くらいはもう足が動いていなかったことなどが挙げられているが、それでも1つ1つを見ればどう見ても普通にやれば南アフリカは苦戦はしても勝てたはずである。すべての要因が複合的に絡み合いつながって起きた「奇跡」なんだと思う。
しかし私が思う最大の勝因は80分間走り続けることができた豊富な運動量である、欧米やアフリカ人種に比べ体格や筋肉で劣る日本人は、個人レベルでパワー・スピードで対抗することはできない。ならばなにで日本人は世界一になればよいか、それはスタミナしかないと思う。我慢比べならどこの国にも負けないというアドバンテージを作るために練習量で勝つしかない。そのためには納豆・キムチ・ヨーグルトなどを国民食としてスポーツ選手には摂取する義務を課すくらいでいいと思う。

バレーボールのワールドカップでは男子は思ったより若手の活躍で勝っているが、現在5勝5敗で残りロシア戦も負けるだろうから6敗で終わるだろう。2勝くらいで終わるかもと思っていたことから見ればよしだが、オリンピック最終予選の最大のライバルになりうるイラン相手に2セット先取しながらの逆転負けはいただけない。女子は今回でオリンピック出場を決められなかったのは残念だが、中国が2位で出場権を得たこともあり、アジア最終予選兼世界最終予選に出てこないからまず確実に出場はできるが、ロンドンオリンピックのようにメダルを獲得するためにはコンビバレーの成熟度を高め、男子相手の練習で世界のパワー・スピードに対抗する練習プラス新戦術は当然されるだろうが、今大会でフルセット負けが多かったこともあるので、フルセットでは絶対負けない、試合が長引けば長引くほど、日程がきつくなればなるほど強さを発揮する、スタミナ勝負で負けないワールドクラスの我慢強さをマスターしてほしいと思う。

ちょっと前になるが世界陸上で相変わらず織田裕二が暴走していたが、日本人選手で入賞者は50キロ競歩が二人と女子マラソンの一人で計三人、メダルは銅メダルの一つだけだった。20キロ競歩は複数メダルの期待さえあったが、まさかの入賞者なしのオリンピック内定者なしに終わった。この中では女子5000mで鈴木が9位の高順位で惜しくも8位入賞オリンピック内定を逃したが、決勝二ケタ順位が指定席の日本人ではよくやった。こうしてみるとやっぱりオリンピックなどの世界大会でメダルを狙える種目は、瞬発系ではなく持久系ということになるだろう。やはり世界で勝つにはスタミナでワールドクラスになる必要があると思う。女子マラソンで伊藤舞が入賞しオリンピック内定者となったが、個人的には女子マラソンに関してはメダルが内定条件でよかったのではないか。女子マラソンは日本も低迷期だが、世界的にも低迷期である。いま世界大会で2時間20分を切って優勝しているケースはほとんどなく、21〜23分くらいのタイムが多い。このくらいのタイムならばハイスピードレースに弱い日本人でも練習量さえ積めれば十分に叩き出せるタイムである。今大会で伊藤はメダルよりも日本人1位の入賞を狙ったレーズに途中で切り替えたように思う。誰もが狙うのはオリンピックの入賞ではなく、当然にメダルである。ならば世界陸上での入賞ではなくメダルが内定の最低条件でイイのではないか。女子マラソンはオリンピックでメダルを期待できる数少ない陸上競技種目なのだから、高めのハードルでイイのではと思う。競泳の世界水泳では金メダルがオリンピックの内定条件であることと比較してみて欲しい。それくらい厳しくても本番のオリンピックでメダルを取れるかどうかわからない、本当に厳しい世界なのだから…

今回は世界で戦うにはワールドクラスのスタミナが必要なことにこだわってみた。イチローとほとんど変わらない体格のメジャーリーガーにしてはかなり細い、メッツのグランダーソンという選手は34歳と少し年を取ったものの、今現在23本のホームランを打っていて、かつてイチローと同時期にヤンキースにいた時には、2年連続で40本以上のホームランをかっ飛ばしている。日本人では最高の長距離打者と言われるメジャーリーガーに見劣りしない体格の松井秀喜がヤンキース時代に30本を1回打っただけであり、純血日本人ではやはりパワーだけで世界に対抗することはできないし、同じくらいの体格でも中南米やアフリカ系の外人はパワーとスピードが数段すぐれているとしか言いようがない。だからこそスタミナで世界で勝つしかないと思うのである。

ラクビーで世界ランク3位の南アに勝ったことで、予選リーグ突破どころか優勝も狙えるんじゃないかみたいなおかしな空気が流れている。日本人の不利はパワー・スピード不足だけではない。農耕民族だからかもしれないが、欧米人に比べ疲労からの回復が遅いのが挙げられる。今後闘いが続くと疲労がたまって動けなくなれば、パワーの差で大敗で、南アの試合以外は全敗で予選敗退なんてことも十分にあり得る。何とかがんぱって予選を突破してほしいと思う。


皆さんは今回の奇跡をどう思いますか? ラグビー・バレー・陸上でどのスポーツが好きですか?
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