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2021年09月18日19:00

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実は、やっぱり、京響ってすごかったのね・・・・びわ湖ホールマーラーシリーズ

京響、「普通に」どころじゃない、めちゃくちゃうまいオケだったということに、いまさらのように驚きました。ぐすたふくん、首を横に振りながら、このオケすごい、とため息をつくばかり。

大津 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール大ホール
マーラー・シリーズ 沼尻竜典×京都市交響楽団
沼尻竜典(びわ湖ホール芸術監督)指揮 京都市交響楽団
(コンサートマスター 泉原隆志)
マーラー:交響曲 第10番〜アダージョ
マーラー:交響曲 第1番「巨人」

一昨日、ニューシティーの日記に「普通にうまいオケです」と書いた、その演奏のすぐあとですぐに京響を聴いたから余計に身に沁みる。いかにこのオケがすごいか、そして、こんなオケがすぐ近くにいるということがなんと有難いことか。

昨年の4番が、丁寧に丁寧に表情づけした豊潤な演奏だったので、その方向での「巨人」を想像していたのだが、あにはからんや快速なテンポで突っ走る爽快極まりない「青春賛歌」。3時少し前から始まって、終わった時の時計が3時50分を少し回ったくらいだから、楽章間のインターバルを除くと、50分を切るかもしれない演奏(1楽章の提示部を繰り返しているにもかかわらず!)。余計な粘りや、くどい句読点なんかを極力排した直球ストレートバシバシの快刀乱麻、気持ちの良いことこの上ない。

また、京響のブラスセクションサウンドの素晴らしいこと!これはやっぱり、ニューシティには悪いが、京響のほうが数段上ですね。びわ湖ホールはどうしても弦が前に出てこず、管がよく聞こえるので、余計に京響の管セクションのサウンドのゴージャスさが際立つ。「巨人」はそれを満喫できる、ぴったりのショーピースですな。

帰ってきて、昨年の4番の記事を読み返し、今日の「巨人」とは全く違う印象であることを確認。思ったのは、沼尻さん、マーラーの各シンフォニーを、ひとつの「舞台のないオペラ」のように、ストーリーをそれぞれに紡いでいるんじゃないかしら。そうでなければ、ここまで4番と1番でキャラの違いが際立たないような気がします。

だからというわけではないのかもしれないが、前半の10番のアダージョは、え?というくらいあっさりしたもの。結構遅めのテンポで始まるも、その後はそれほど揺れをみせることはなく淡々とすすみ、クライマックスのトーンクラスターも阿鼻叫喚まで行くかと思いきや、敢えて抑えているかのよう。でも、思うに、「巨人」の前に10番を濃厚にやってしまうと、コンサートとしては、どうかなあ、ということになったのかもしれない。

終焉後の拍手は、万雷といってもいい熱いもの(結構入ってましたねえ)。沼尻・京響は、関西が誇る「シュターツカペレ・BIWAKO」ですな。これを聴きたさに、聴衆よ、大津につどいたまえ!、とぐすたふくんは言いたい。

来年は「復活」をやってくれないかなあ!!
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