やっぱり、プログラミングに魅力がなさすぎる。
大阪 ザ ・シンフォニーホール
センチュリー第248回定期演奏会
秋山和慶指揮 日本センチュリー交響楽団
(コンサートマスター 荒井英治)
ヴァイオリン独奏 神尾真由子
モーツァルト:歌劇「イドメネオ」K.366より
序曲、バレエ音楽 シャコンヌ、パ・スール
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ長調 K.218
シューベルト:交響曲 第5番
本来なら、ポンマーさん指揮で、ラウタヴァーラの「秋の庭」という幻想的なイメージの奔流のうちに収斂するはずだったプログラム。致し方がないとはいえ、シューベルトの5番ではあまりにも落差が大きすぎて、正直にいえば聞きに来るのをやめようかとも思ったくらい。
実際聴き終わって見て、モーツァルトの前半は本来、後半のラウタヴァーラの重層たる質感への周到な準備であったことに思い至る。だから、このコンサートを聴いての感想は、ステーキが出るはずのディナーが、焼き魚で終わったかのような印象しかない。秋山さんには悪いけれど。
その中で最善の、かつ誠意ある演奏を聞かせていただいたことには感謝するが、神尾さんのヴァイオリンが音程が上ずり気味で今ひとつ落ち着かず、あまり楽しめなかったのが残念。
後半が無くなったなら、神尾さんにモーツァルトなんて勿体無いことせずに、お互いすぐに出せるであろうレパートリーのブルッフなんかに替えても良かったんじゃないかとすら思いました。
でも、やっぱり高機能センチュリーの音でラウタヴァーラが聴きたかったなあ。
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