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2020年01月13日23:52

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オペレッタは日本語のほうがいいかも・・・びわ湖ホール オペラへの招待

ここに通うようになって、いかにこのホールが地道に関西音楽文化に貢献しているか、そのことを痛切に感じます。

大津 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール中ホール
びわ湖ホール オペラへの招待 「こうもり」
秋山 和慶指揮 日本センチュリー交響楽団、びわ湖ホール声楽アンサンブル
演出・お話 中村敬一
谷口耕(アイゼンシュタイン)
船越亜弥(ロザリンデ)
美代開太(フランク)
八木寿子(オルロフスキー公爵)
清水徹太郎(アルフレード)
黒田 博(ファルケ博士)
熊谷綾乃(アデーレ)
坂東達也(ブリント博士)
山田知加(イーダ)
林 隆史(フロッシュ)
装置:稲田智香子
衣装:村上まさあき
照明:山本英明
音響:小野隆浩(びわ湖ホール)
舞台監督:牧野 優(びわ湖ホール)

日本語公演ということで最初は二の足を踏んでいた公演。でも、今年度はこのホール主催のオペラを全制覇して勉強させてもらうつもりで、家内こすもすを誘って参加しました。

結論から言うと、オペレッタって筋書きやギャグが楽しめないと魅力が半減するんだ、と言うことをこれほどわからせてくれる公演はなかったです。

家に帰ってクライバー/バイエルンのDVDを見たが、今日の公演の方がずっと魅力的。というより、オペレッタの本質を見抜いて、今日の公演を企画、立案、台本、演出した、中村さんの手腕の見事さに尽きるんじゃなかろうか。

このオペラ、音楽的に2幕がその魅力の中心であることは明らかなのだが(「シャンパンの歌」最高!)、それを受けての3幕の大団円までの喜劇の進み具合が、吉本新喜劇真っ青の秀逸さ。今日は、アイゼンシュテインの谷口さんが、マジでセリフを間違えて爆笑になるというおまけ付き。これに限らず、ダジャレや内輪受け(琵琶湖周航の歌を会場の聴衆に歌わせて、「県外の皆さんも覚えてね!」とやるところなんか、実に秀逸)が満載。これは、日本語公演ならではで、喜劇の「喜劇であること」自体の魅力、存分にたのしみました。

歌手では、アルフレート役の清水さんとファルケ役の黒田さんの魅力が半端ない。惜しむらくは、アイゼンシュテイン役谷口さんがもう一声ハリのある歌唱であったら、ということと、オルロフスキー役を引き受けた八木さんの歌唱が今一つキャラが立ってない印象だったことかしら(多分、めっちゃ難しいのだろうと想像するけれど)。聴かせどころ満載のロザリンデ船越さんとアデーレ熊谷さんは見事、その声の魅力、誠に誠に唸らされました。

秋山/センチュリーの付けも絶妙。やっぱり上手いなあ。ここまで貢献してるんだから、びわ湖ホール常設オケとしての称号を与えても良さそうなもんだ。沼尻さん、考えてくださいよ。

びわ湖ホールプロデュースオペラ、オペラセレクション、オペラへの招待(指揮者とオケを替えて二回)という3種類の企画で構成されるここでのオペラ、経験すればするほど、その質の高さ、企画力の見事さに驚かされる。その努力には、本当に頭が下がるおもいです。そして何より、「楽しい」。

家内とここに来るようになって、人生が本当に豊かになった気がします。

次は、いよいよ「黄昏」。3月が待ち遠しい!
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