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2019年07月19日18:14

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自分が青いころの匂いがした・・・センチュリー定期

こういう演奏が聴きたかったんです。

大阪 ザ・シンフォニーホール
センチュリー第237回定期演奏会
飯森範親指揮 日本センチュリー交響楽団
(コンサートマスター 松浦奈々)
ピアノ 横山 幸雄
ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」 作品9
ダンディ:フランスの山人の歌による交響曲 作品25
(ソリスト アンコール ラヴェル:道化師の朝の夢)
ビゼー:「アルルの女」組曲 第2番
ラヴェル:ボレロ

今季のセンチュリーのプログラムラインアップは、ぐすたふくんが聴きたい聴きたいと思い続けてきた曲が取り上げられていて(前回の弦チェレと今回のフランス山人)、実はとっても嬉しかったんです。

特に「フランス山人」は、この曲の実演聞きたさに、2011年4月に普段はまず聴きに行くことのない大阪交響楽団の定期に出かけたくらい。その時の演奏は、やはり大阪交響楽団の力量がゆえにうーん・・・。

ぐすたふくんがこの曲に出会ったのは、大学4年生の時。NHK-FMで流れた、フィリップ・アントルモンのピアノ、デュトワ指揮の演奏に一発でやられてしまい、録音したテープをそれこそ「擦り切れるくらい」聴きました。カーステレオでそれをかけ、そのころ付き合い始めたばかりの家内(こすもす)を助手席にのせて、今は彩都なる新開地になってしまった当時の北摂の田舎道、夕陽に萌える秋の風景とその匂いを感じながら車を走らせていた時間・・・この曲の冒頭、コールアングレの茫洋たるメロディーを聴くと、それがふううっと蘇ってくる。まるで匂うみたいに。

やっぱ青春の曲なんですよ、僕にとってはね。

今日の演奏の響きは、この冒頭からして素晴らしいもの。そして、何より、横山さんの弾くピアノの素敵なこと!ピアノとオケが過不足なく一つの響きの有機体となって、この魅力的な「交響曲」を目の前に現出させてくれたことが、何よりも何よりも何よりも、「ありがたい」。

あああ、いい時間だったなあ。

横山さんの変幻自在といっていい音色の魅力は、アンコールの「道化師の朝の夢」でも爆発で・・・こんな長い曲をアンコールでやってもらって、いいんかいな、と思ってしまいました。めっちゃ得した気分。

そして、このダンディをはさんだ、ベルリオーズもアルルもボレロも、キリっと「締まった」演奏で、終わった感想は「ああ、いい演奏会だった」。ホント、これです。

今日は結構客の入りもよく、ご同慶の至り。この調子で、お客さんが増えていってくれたらいいなあ。ここに、こんなに素敵なオーケストラの演奏会がある、そのことをもっと知ってもらえたら、と切に思います。

次回は9月でべー7だけど、その週末の三重定期がローマの松と「ベルキス」。やっぱ、三重までいこうかしら?


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