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2019年07月15日18:39

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ついに「大地」まで来ましたか・・・関西グスタフマーラー響演奏会

昨年の衝撃的な8番のあと、きちんと「大地」もやる、というのがすごい。

大津 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール
関西グスタフ・マーラー交響楽団第9回演奏会
田中宗利指揮 関西グスタフ・マーラー交響楽団
ソリスト: 二塚直紀(テノール)池田香織(アルト)
マーラー:交響詩「葬礼」
マーラー:交響曲「大地の歌」

昨年の8番が10月8日、まだ1年も経ってないのに、「大地」。一体、このオケのメンバーって、いつ練習してるんだろう。社会人アマチュアだと思うんだけど、プロフィールは詳細不明なんだよねえ。

ただ、今回は弦楽器の編成がいつもより薄目(今回は12型ベース6本だが、いつもは16型ベース10本だったはず)。そのせいか、やっぱり響きが薄くなってしまい、特にそれは1曲目の「葬礼」で顕著。聴いてて、若干の欲求不満を感じてしまいました(ただ、いつもはこんなもんじゃないやろ、と聴いている方に思わせてしまうのが、逆にすごい、とも言えますが)。

でもまあ、それは「大地」に合わせた編成で人を集めたからでしょう。それで、聴いた感想はというと・・・やっぱり、この大地っていうのは、アマチュアがやるには「つらい」曲だなあと思いましたね。あまりに徹頭徹尾繊細に出来すぎていて、アマチュアの特権、勢いに任せての熱い音楽、ということができない。だから、楽器が絞られた状態で、ゆっくりとしたテンポのなか音楽を揺らしていくということをやった時、ううーん、というところが沢山耳についてしまう。このオケ、これまでもそういう音楽的に難しいところも、うまくこなしていたのだけれど、今回はさすがにこれが精一杯、というところなんでしょう。指揮者は、そんな中でも奮闘していたのは確かではありますが。

それでも、1楽章と6楽章はソリストの二塚さんと池田さんの渾身の熱唱が圧倒的であったこともあり、十分に聴かせていただきました(二塚さんの出だしからの「全力」加減がすごかった!)。六楽章の聞かせどころ、「Die liebe Erde Allueberall bueht auf im Lenz und gruent aufs neu!」の前後のオーケストラの響きは、ぐすたふくんがこれぞと思う音色のシームレスな推移を聴かせて見事。池田さんの絶唱に華を添えたことは、いや立派、と拍手を送りたいです。

加えて、会場で配られた「グスタフ・マーラー交響楽団音楽委員会」謹製の詳細なドイツ語・日本語の歌詞対訳がすごい。単語一つ一つに訳をつけるのみならず、重要と思われる語句にはマーカーをつけて、コメントまでつけてくれているという、優れもの。いやあ、これは永久保存版ですね。これでしばらく勉強させていただきます。ありがとうございました。

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