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2021年05月10日08:00

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読書紹介2060●「リケジョ探偵の謎解きラボ」

●「リケジョ探偵の謎解きラボ」 喜多喜久著 宝島社 17年版 640円
 主人公の江崎は、保険調査会社の調査員。26歳の江崎には、意中の人がいる。それが、国立T大学の助教・友永久里子28歳である。江崎と久里子は、T大近くの定食屋で出会った。江崎の一目惚れである。
 このシリーズ1では、2人の仲は「友達以上、恋人未満」というところ。ところで、江崎にまわってくる仕事は「不審死」ばかり。その死は、自殺か事故か、または殺人か。研究第1の久里子が、順位2位の江崎のため、研究の合間に化学を駆使して謎に迫る。
 第1話「小さな殺し屋」では、大学教授が自宅で変死。江崎の直感は「違和感がある」であった。調査の結果、20以上年下の妻・美鈴(夫の研究室の准教授)が不倫をしていたこと。不倫相手が、派手な金使いをしていることがわかる。
 江崎から協力を求められた久里子は、同じ分野の研究者である美鈴がこれまで発表した全論文を読破。それは、美鈴の思考を「トレース」するためであった。そこから、美鈴がウイルス研究をしていたこと。このウイルスの遺伝子を改変し、何らかの方法で夫に感染させれば、ある条件で「急性心筋炎」をおこさせることができることを解明する。
 ということで、久里子は江崎との現場検証で、そのある方法と小さな証拠物を回収することができたのである。
 シリーズ1では、4話が収録されている。そんな事件の謎解きの中で、江崎と久里子の仲はますます接近していく。本書では、現代において人間を1番殺している生物は「蚊」であることが、紹介されていたのでありました。

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