mixiユーザー(id:2800858)

2009年06月01日16:25

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犬たちの悲鳴を見て mixi組、あきこ

ってゆータイトルの作文です。
センセーからは2,000字以内で書きなさいと言われてます。
ひとまずこの日記は全体公開です。
これの次にくどく辛いあきこの主張(笑)を公開設定を狭めてご紹介です。

私は先日同タイトルの番組を見ました。
イギリスのテレビ番組の日本語翻訳版で、イギリスでは1年も前に放映されて、まあまあな波乱を巻き起こしたようです。
どのへんが波乱の元になったかと言うと多分ケネルクラブの会長はじめおエライさんたちが、遺伝病がてんこ盛りなのにチャンピオンにしたり繁殖を許可しているからで、その背景にはおぞましい近親繁殖と血統至上主義の古臭い貴族体質なんかが見え隠れしているようです。

そんな人間の勝手な都合は良くない!犬を壊す権利なんか人間にはない!
みたいに考える人々がKCにじんわりと鉄鎚をくだす構成の物語で、各方面の物知りさんがそれっぽいことをたくさんお話していました。ただ彼らのコメントシーンはかなり端折られてしまっていますのでそうした面も充分考慮する必要がありそうです。

また、てんかん発作や難病独特の症状で苦しんでいる犬たちの姿あり、命に別条があるほどではないがどう見ても健康100%じゃないだろ・・の姿あり、はたまたその健康100%じゃない犬がショーでチャンピオンをとっていたり〜で、何もかもが根本から間違ってるんじゃないの?といった話題で山盛りです。

私の印象では、番組で取り上げたことにねつ造なんかはないんでしょうが、どの段落をとってもハイライトというかピンポイントすぎと思えて、結局いらない誤解を招きやすいつくりになっている点が残念に感じました。
たとえば
イギリス全土のショータイプのジャーマンシェパードの腰がふらついていて、しかもそれはスタンダードだけを意識した結果であること
KCの役員や会員(ブリーダー)はスタンダードという勝手な美意識のみにこだわるバカで犬の骨格や内臓がどうなろうともカタチがキレイなワンちゃんであればどうでもいいと思っていること
純血種を繁殖させると遺伝性疾患が出て困るけど雑種は健康だと遺伝学者が言っていること、など。

んなわきゃないんです。
どれをとっても上記のような結果となっている面もある、にすぎません。
つまりスタンダードが犬が壊している一面も確かにあるでしょう。
だからこそそれならその面を直していく努力が必要なんでしょう。
なぜならスタンダードを無くしてしまうことは実際にできないし、
犬のタメにはならないし、
無くせば今よりもさらにさらに犬たちはひどいことになります。
これは絶対に間違いないです。
何かを改善したい時に批判のみや禁止だと余計こじらせるのは我が国と一緒。
国が違っても悩みどころはそんなに変わらないのかもしれませんね。
単なる愛犬家である一般飼い主はこの番組を見たらドッグショーそのものを批判しがちですが、まったく関係ないわって人は考えるより少ないはずです。とりあえず純血種かF1MIX犬を飼ってるならドッグショーの恩恵を知らずに利用していたりしますもの。利用したいと思ってはいなくても。

それから遺伝性疾患を持っている犬をチャンピオンにしないこと、ですが
んー。目標はもちろんそれですが一概にそうとは言いきれないこともあると知っておいてほしいなーなんて思います。
第一に遺伝性疾患(及び遺伝的形質)には今489種類あって、すべてが重篤で犬を苦しめ抜くものではないからです。じゃあ軽いものは除外して重いものだけ避けろって思うでしょ?わかるんですけどその線引きが難しいってことなんだと思われます。
(つーか股関節と肘関節だけでも血統書に記載する努力をしているJKCはKCよりすごいのかもあせあせところで膝は何でやらないんだろもうやだ〜(悲しい顔))

489種の遺伝性疾患などについてはお馴染コチラhttp://omia.angis.org.au/

さらに遺伝する病気や形質には優性と劣性があり、劣性にはクリアーとキャリアーとアフェクテッドがある(大まかに、です)こと。遺伝する疾患がゼロな個体は多分存在しないこと。
ブリーディングとは形質も疾患因子もコントロールすることであって、疾患のない健康な犬だけで繁殖を続けるってのは現在は夢のような話かもしれません。今よりもっとDNAの研究が進んで、わからない遺伝子が無くなった時には実現できる可能性はありますが、それもそれで何もかもを支配下に置くことへの嫌悪感や弊害があると予想できます。

というわけで次の日記はテーマが同じ、公開範囲は友人までのクドいものです。
どちらにコメントをくださっても歓迎します♪
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