人間は、過去の記憶によって出来ている。

私達人間は、過去の記憶によって出来ています。

過去に起こった楽しい経験や辛い経験によって、
今、起こっている出来事が、よい出来事か、
それとも悪い出来事かを判断します。

過去に叱られた経験がある人は、今叱られると、
過去の記憶を呼び出し「これは悪い経験だ」と
自分で勝手に解釈します。

過去に好きな人とキスしたことがある人が、
好きな人とキスをすれば「これはよい経験だ」と
過去と照らし合わせて判断します。

同じような出来事が起これば、過去の記憶と
照らし合わせてスイッチが入り、感情や
気持ちが自動的に湧き出て来るのです。

叱られると過去の記憶と照らし合わせて
「自分は辛い経験をしている最中だ」と判断し、
それ相応の感情を自分で作ります。

好きな人が出来れば、過去の記憶と照らし合わせて
「自分はハッピーだ」と解釈し、それ相応の感情に
なるようスイッチが入ります。

まさに私たちは、記憶によって出来ているのです。

自動販売機のように、ボタンを押せば、
それ相応の商品が出て来ます。

ある出来事が起これば、それ相応の気持ちや
感情が湧き出てきます。

過去の記憶によって、今のあなたの感情や
気持ちが決定されています。

　ですが、ちょっと待って下さい。

本当に悪い出来事って、
悪い出来事なのでしょうか？

過去に先生にひどく叱られた経験により、
そのおかげで大切な事に気づくきっかけに
なる事もあるのでは？

人前で恥をかく経験をした人は、そのおかげで
少しずつ、恥ずかしくないマナーを身につける
事が出来るのでは？

私も２２歳の時、家業が倒産祖母、母、弟連れて
夜逃げしました。

おかげで１円の重みを痛切に感じる事の
出来る人間になりました。
（元々細かい人間でしたが、そんな経験によって
　今でも１円でも安い物に走ってしまいます。）

過去の悪い出来事は、見方を変えると、
実はどれもよい出来事なのです。

プラスとしか考えようのない事実に気づくはずです。

これが「出来事の受け止め方を変える」と言う事です。

　
「愛に目覚めるということ」です。

出来事によい悪いという色がついている
訳ではありません。

あなたが勝手に自分で色をつけているだけです。

そう思い込んでいるだけです。

受け止め方を変えれば、振り返りたくもない
暗い過去と思っていた出来事が、実は輝くような
素晴らしい出来事へと変わります。

黒ばかりになったオセロも、ある駒を白にひっくり
返せば、沢山の黒が白へとパッと変わります。

皆さんも過去に辛い経験を沢山して来た事と思います。

しかし、今振り返ると、それらどれも今の皆さんに
とってなくてはならない出来事だったと分かります。

そうした出来事があったおかげで、
今のあなたが存在してるのです。

過去への受け止め方を変えれば、
今が一瞬にして変わるのです。

「あんな出来事さえなければ良かったのに」

「あの時の出来事さえなければ、
　今は上手くいっていたのに」

このように過去の出来事を変えようと
するのではなく、過去の受け止め方を変えるのです。

「叱られる経験があったおかげで、
　大切な事に気づく事が出来た」

「失恋を経験できたおかげで、愛の大切さを知った」

オセロのように黒から白へとひっくり返して、
過去を変えてしまうのです。

過去に起こった出来事そのものを、
変えることは出来ません。

ですが過去に起こった出来事への受け止め方は、
いつでも変えることが出来るのです。

今、あなたが辛くて、恥ずかしくて、
思い出したくもない過去を背負っているので
あれば、受け止め方を変えるだけでいいのです。

出来事を変えることは絶対に出来ません。

受け止め方を変える事で、プラスへと
転化させて行く事が大切なのです。

人生は思い込み一つと言う事です。\(＾▽＾)／