心を大切に！　[素敵な先生]のお話

ある小学校の先生の素敵なお話をしたいと思います。

先生は、クラスでいじめがあるのを薄々感じて
いたのですが、誰も相談に来ません。

しばらくは静観していたのですが、クラス全体の
雰囲気も暗く、これ以上放置したら良くない！と
判断した先生は、ホームルームの時
「なあ-みんな！今のクラスおかしくないか？

先生はこのクラスに入ってくると、とても暗〜い
気持ちになるんだけど、みんなはどう思う？」
と問い掛けても、みんな黙っているのです。

誰一人口を開こうとしません。

それを見て

「先生はクラスの中でいじめがあるのは
　薄々知ってるよ。
　でもその犯人探しみたいな事はしたくない。
　でも、今クラスの中でいじめがあるから
　みんなも暗いんじゃないの？」

更に

「先生がみんなに期待している事は、辛い時には辛い。
　苦しい時には苦しい。
　いけない事はいけない！と言える勇気を
　持って欲しい事だよ。」

「同じクラスにいて、仲間が困っていたら
　何とか助けたいと思わない？」

「それって恥ずかしい事なの？かっこ悪い事なの？」
「違うでしょ。
　自分に勇気がないだけでしょ？そうじゃない？」

「先生は皆が大人になった時、いけない事はいけない！
　とハッキリ言える・・・

　困っている人がいたら人目も気にせずに
　助けてあげられる・・・

そんな心の強い人になって欲しい！と思ってる。」

そのように先生が噛み砕くように話かけていると、
１人の生徒が泣きだして
「先生、ごめんなさい・・・実は・・・」
　と言いかけた時、先生は
「それ以上言わなくていいから。

でも、よく勇気を出してごめんが言えたね。
先生嬉しいぞ！」

先生も思わず涙していたら、２人・３人と
次々に泣きだして「ごめんなさい！」
とみんなが言い始めたそうです。

　先生はクラスのみんなに
「先生はお前達の先生で本当に幸せだ。
　ありがとう！」と言ったとの事。

私は「こんな良い先生もいらっしゃるのだ」と
思い、とても嬉しくなりました。

「心を大事にする」とは
　こういうことなのでしょうね。

このような先生のお話を聞くと、
心がとても温かくなります。

ギスギスした世の中だからこそ、
お互いの心を大切にしたいものですね。