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2021年09月29日18:18

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ミッションインポッシブルーゴーストプロトコル

「ミッション: インポッシブル/ ゴースト・プロトコル」(Mission: Impossible – Ghost Protocol)、観ました。
これも2回目か3回目ですね。
2011年制作、M:Iシリーズ第4作目で、監督はブラッド・バード。
たまきの大好きなアニメ、『Mr.インクレディブル』や『レミーのおいしいレストラン』を監督した人です。
スピードがあって豪快、でも心温まる作品を監督した人。
脚本はアンドレ・ネメックとジョシュ・アッペルバウム、制作と主役はもちろん、トム・クルーズ。

まずこの映画のタイトル、「ゴースト・プロトコル」なんですけど、「「例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、或いは殺されても当局は一切関知しないから、そのつもりで。」にある通り、アメリカ政府が非合法の秘密作戦に対して一切の関与を否定する、つまりIMFの組織そのものが存在しない物(比喩的に幽霊(ゴースト))だとして扱うという「取り決め(プロトコル)」を指す。」

とあります!
イーサン・ハントが所属するIMFというグループは、とても微妙な立場にあるのですね。
アメリカ政府に所属している正式な組織、CIAの下部組織として認められている時もあれば、非常時になるとCIAから切り離されて、この世に存在しない、「幽霊」という扱いになったりするのです。
この種のスパイ小説や映画を観てない人にはわかりづらい、と思いますが、これはね、国同士の戦争にまで発展しそうな、大掛かりな犯罪に対して、それを阻止する任務を遂行するのに、必要な措置なのです。
あまりにもおおがかりな犯罪を阻止するには、阻止する側も違法行為をせざるを得なかったり、国同士の直接の対決を避ける為だったりするのですね。

だからIMFのチームは、まさに命がけで任務を遂行するにも関わらず、彼らが死んでも、その任務の為、ということは決して国は認めないし、成功してもその功績を公に認めるわけにもいかない、という立場なんです。
「アメリカ政府は「ゴースト・プロトコル」を発動させIMFを解体し、IMF長官は、イーサンへ政府やIMFのバックアップ無しでの任務継続を暗に命じる。」ということだから。

国、というかCIAの助力が一切受けられないまま、ウィリアム・ブラント、ジェーンやダン、という仲間と一緒に、非常に粗末な手持ちの武器だけで「暗に命じられた」任務を、自分たちの責任で遂行せざるを得ない、という恐ろしい立場なんです。
こういう、並の人間なら逃げ出したい状況でも、敢然と立ち向かう人達って、実際にいるのです。
たまきはフォーサイスの小説(フィクションでも、事実に近い話)で、よく知ってます。
こういう人達を支えているのは、他にこれのできる人たちはいないし、やらなければ計り知れないほどの人命が失われてしまう、という正義感だけなんですね。

しかもイーサンは今回、真犯人が爆破したクレムリンの犯人と目され、犯罪者にまでなってしまう、というすごい立場です。
この種の犯罪者というのは、自分たちを追う立場の人たちを、逆にその犯人に仕立て上げる、ということなんか、常套手段でやりますから。
そうなると米ソの対立、という大変な事態にまで発展してしまうので、国はその彼らを守るどころか、切り離してしまい、一切の関与を否定するわけです。
たまきは英仏の100年戦争で、国に大きく寄与しながら、悪者に仕立て上げられ、火炙りの刑に処された、ジャンヌ・ダルクの話を思い出しました。
国というのは、時としてこういうことをして、国同士の対立を避けるものだ、というのは歴史が示してますね。

ストーリーはーーー
「コバルト」というコードネームの人物が、ある重要な秘密ファイルを手に入れようとするのを、IMFのエージェントがそのファイルを奪う任務に就いていて、女殺し屋のサビーヌ・モローに殺され、ファイルも奪われます。
IMFは私的にモスクワの刑務所に服役中のイーサン・ハントを、事態収拾の為に脱獄させます。
イーサンは、最愛の妻、ジュリアを殺され、犯人たちを復讐の為に殺し、服役していた、ということです。
彼は「コバルト」の正体をつかむためにクレムリンに潜入する任務を与えられますが、すでにファイルは奪われていて、犯人は痕跡を残さないよう、クレムリンを爆破、それに巻き込まれて彼は入院します。
イーサンはロシア諜報員に、爆破犯人と決めつけられ、病院から逃走、IMF長官と合流します。
長官は、爆破をアメリカの犯行、と疑うロシアに対し、アメリカ政府は「ゴースト・プロトコル」を発動させIMFを解体し、政府による一切の関与を否定している、とイーサンに告げます。
ここですね!
いやぁ、イーサン、大変な立場に追い込まれました。

他のメンバーと一緒にイーサンは、黒幕がカート・ヘンドリクスであり、彼こそが「コバルト」の正体だ、と睨みます。
この人、世界に核戦争を起こそうとしている危険人物です。
女殺し屋のサビーヌ・モローがIMFエージェントを殺して奪ったファイルは、ヘンドリクスがクレムリンから盗んだ核兵器発射制御装置の制御コードだったのです。

女殺し屋は、ヘンドリクスにそれを売るために、ドバイのブルジュ・ハリーファ・ビルで取引をしようとしている、という情報を得て、イーサンたちはそこへ侵入。

例の有名な「ビルのよじ登りシーン」はこのビルです!
いや、すごいですね。
今年の「Tokyoオリンピック」でも「クライミング」の競技が新競技として加わったのかしら?最近人気あるでしょ?
それって、トム・クルーズのせいじゃないか?なんてたまきは思いましたよ。
あのカッコいいシーンを、やってみたい人、多いんだな・・・
とたまきは思ったけど、ほんとに危険なので、あまり薦めたくはないですね。
あのシーンの撮影動画を最近観たのですけど、あれ、ほんとに本物のビルを使って撮影してるようでしたよ。
そうなのかな?ほんとに?
でもそれ、あんまりじゃないの?
たまきはてっきり、あれは撮影所で撮って、最新技術で作成したもの、とばかり思いこんでいたので、ビルの下から上を見上げている監督?だかそういう人達を動画で見たときには、心底驚いた。
いや、もう考えたくもない。恐ろしすぎて。
最近ね、そういう、彼の撮影現場の「本物」、技術でごまかしてないやり方が次第にわかってきて、映画を観てる最中も恐怖が足元から這い上がってくるようになったんですよ。
これ、何とか止めてもらわないと、今に大変な事故につながる、と思ってましたけど、止める気はないみたいですね。
M:Iーフォールアウトの撮影の時、本物のビルからビルへ飛び移る撮影をして、足を骨折してるんですよ。
担当医の診断は、全治9か月。でも発表した公開日に間に合わせる為に、トムはわずか6週間で現場復帰を果たした、ということです。
その後の撮影は、まだ骨折したまま、全力疾走など、全て撮影をこなしたそうです。
たまきはその撮影現場の動画をいろんな角度から見たけど、正面から撮ったのを見ると、ビルに飛び移った瞬間、ものすごい顔をしてるんです。
骨折の瞬間ですね。
映画では横から撮ってるからわからなかったけど。
でも一瞬で表情を引き締めて、起き上がって走り始めるの!
骨折した方の足を引きずって。
「これだから彼は高いギャラが取れるんだ!」とテレビの司会者は言って、本人も大笑いしてたけど、あれって本人には死にそうな体験だったはずでしょ?
なのに周囲に合わせて笑ってるんですよ。
そういう人なんですね、彼は。
それはあんまりだから、もうこんな危険な撮影、止めたらどうなんだろう?と思ったけど、本人にはその気はないみたいです。
一生続けたい、と言ってるから。
だけど、それをあまりにも面白がる周囲も、もう少しデリカシーを持って彼の身をいたわってくれないかな?
彼を焚きつけて危険な方へ、と向かわせてるようにも思えるし。

話がそれましたけど、とにかくこの映画でも、彼のアクションの素晴らしさが際立ってます。
そして最後に、素晴らしいラブストーリーがちら、と出てきて、心から暖かい思いをさせてくれます。
実は妻のジュリアが殺されたという話は、イーサンが、彼女を守る為に作り上げたフィクションで、犯人を殺して復讐し、刑務所に入っていたわけではなかったのです。
これによって、彼ら夫婦を守護する役目を果たせなかった、と良心の呵責に苛まれていた、新しいIMFの仲間エージェントは、
心から救われるのです。

今、トムはM:Iー8の撮影だか、その準備だかに入っているようですよ。
また素晴らしいアクションを見せてくれるのかな?という期待と、でももう、危険なことはこれ以上しないで、という気持ちが半々で、困りますね。

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