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2021年09月19日22:35

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『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(Mission: Impossible – Fallout)、観ました。
これも初めてでしたね。
このシリーズは全部、最低一度は観てる、と思ってたけど、勘違いでした。
これはシリーズ6番目で、M:I:7が来年9月の予定だから、このフォールアウトが、現在観られるシリーズの中の、最新のもの、ということになります。

2018年の作品で、監督・脚本は、前作「ローグネイション」と同じクリストファー・マッカリー、制作・主演はいつも通りトム・クルーズ。
シリーズで初めて監督・脚本が同じ人です。
そして、このシリーズ中の最高傑作、という高い評価も生まれているようですよ。

一つ前の「M:I:ローグネイション」の方は以前、1度観てますけど、例によって難しくて、内容がイマイチ把握できてなかったんですけど、この「フォールアウト」を観て、ようやく少しわかってきました。
この二つは、続き物のようになってるので、2つとも観ないと、ちょっとわかりづらい内容になってるのですね。

前回は、イーサン・ハント(トム・クルーズ)が謎の集団「シンジケート」の調査を独自に続け、彼らが死亡や行方不明になっている各国のスパイ達が集まってできたならずもの国家(ローグ・ネイション)であると突き止める、という話でした。
が、結局そのシンジケートが、具体的には何をしようとしているかは謎のまま、ボスのソロモン・レーンが逮捕されて終わっているのですね。
今回は、シンジケートの生き残り勢力はアポストル(神の使徒)と呼ばれるグループを結成して活動を続けていて、この世の終わりをもたらすほどの、大変なことを企んでいる、ということがついにわかるのです。
しかも彼らは、前回逮捕された彼らのボスも奪還しよう、としています。

なんとアポストルは、科学者のデルブルック博士がジョン・ラークと言う人物のために設計した3つのプルトニウムを手に入れようとしています。
アポストルがそれを手に入れる前に、イーサンたちIMFのチームはギャングから購入しようとするのだけど、売買の現場で、仲間のルーサー(ヴィング・レイムス)が命の危険に晒されたのを救っている間に、何者かに盗まれてしまいます。

更にジョン・ラークは武器仲買人、ホワイト・ウィドウからプルトニウムを購入しようとしているので、イーサンはその売買の現場に潜入します。
でもMI6の女性エージェント、イルサ・ファウストがラークを殺してしまったので、イーサンはラークになりすまし、ホワイト・ウィドウに接触します。

・・・・とまあ、複雑な話の流れがある一方で、M:I:3でイーサンと結婚したジュリアがこの回にも登場して、二人のラブストーリーが並行して進むのです。
この妻がイーサンの心の支えになっていたのだわかるシーンが、とても感動的です。
彼女の身の安全のため、死んでしまったことにしていた彼女に、イーサンは夢にうなされるほどの罪悪感を持っていて、常に胸を痛めていたのですね。
こういう、危険な任務に就いている人の家族の、避けられない宿命です。
どこにも存在しない、幽霊として、別人に成りすまして暮らさない限り、家族は常に命の危険に晒されるので、仕方なかったのだけど、イーサンはそのことでとてもつらかったのです。
そして偶然に再会し、彼は妻に謝るのだけど、ジュリアの方は
「貴方を誇りに思っている」という、最高の言葉を返します。
ジュリア役のミシェル・モナハンはいい女優です。
本人の性格の良さがにじみ出てる感じで、やはり役を演じる、とはいっても、演じる人の人柄がにじみ出るので、それにふさわしい人格の人が選ばれるんだな、と思った。

トムもね、最近、少しづつ彼の少年時代のエピソードを読んだりして、わかりつつあるのだけど、ほんとにイーサンみたいな人だな、という感じ。
勇敢というか、無鉄砲、というか。
かなり無茶ぶりはするけど、とびぬけた運動能力を持っていて優秀。正義感もかなり強い人だ、とたまきは推察してます。

それにしても今回の話に出てくる悪人集団、「アポストル」とそのリーダー、ソロモン・レーンは、これまでの中でもこれ以上はない悪人です。
中国、パキスタン、インドの水源を核兵器(プルトニウム)で汚染して、世界の人口の3分の1の人々を殺そう、なんてことを考える、狂信的な集団で、危険この上ないのです。
今までにもすでにアポストルは、カシミールにある水源に天然痘ウイルスをまいて、多くの人を病気にしてしまっています。
更にそこにできた医療キャンプに、ジュリアと現夫を来させるよう、裏で画策し、イーサンとジュリアが再会するようにしたのです。
そしてジュリアを殺す、とイーサンを脅迫する道具に使います。
今は別な男性と結婚してしまっていますが、ジュリアとイーサンは永遠の恋人同士、お互い、最高の理解者で、この愛は死ぬまで続くのでしょうね。
映画のラストシーンではぐっと胸にこみあげるものがあって、涙がにじみました。

この仕事に就いている人達って、「この世で最も心の美しい人達だ」とたまきはずっと思ってました。
今回のように、各国のスパイの落ちこぼれ?でできた、極悪人達もいる中で、真に価値のある、世界の平和の為に身を挺して戦い続けている人達って、実際にいるのです。
でも彼らは、極秘任務に常にあたっているので、誰にもできないような難易度と危険度の超高い仕事を見事成功させて世界を平和から守っても、彼らが表に出ることは決してありません。
CIAの正式な構成員として働いている人達だけです、ニュースや何かのインタビューにも答えたりするのは。
それでも彼らが、この世界の裏側で身を危険に晒して仕事を続けるのは、ひたすら正義感と、「自分がやらなければ世界を危険に晒すことになる」という責任感に支えられているから、なのですね。
でもたまきは、そういう抽象的な理由で頑張るのじゃなくて、もっと具体的な理由があるのじゃないか?それが知りたい、とずっと思ってました。
今回、イーサンの心の支えがジュリアだった、とわかって、このシリーズの意味が一部だけど、とてもよく理解できた、という気がした。
彼女にーー愛する人に、誇れるような人間でいたい、という思いが、彼らの本当の気持ちなのじゃないか?と、すごく納得できた感じです。

このような貴重な仕事をしてくださっている世界中の方々に、心から尊敬と感謝を捧げたいです。
そしてこのシリーズを作り、ヒットさせたことによって、多くに人に、この、「陰で世界を支えてくれている人々」について認識させてくれたトム・クルーズと関係者の方々にも深い尊敬と感謝の気持ちを捧げたい。

しかもそれを、この上ないエンターテイメントとして、楽しませてくれる。
トムとその仲間達は、天才だ!

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