2019年春の辛いもの生活

寒い冬も終り、暖かくなったのもあり、隠居人としては久々動き回った。

暑くなる前に、辛い麻婆豆腐を食べたいと、新橋「味覚」で石焼麻婆豆腐を大辛を。
結構辛いけど、coco壱5辛位なのだろうか。麻婆豆腐は美味しい。御飯が進む進むで御代わりして食べ過ぎる。


その後、都立農業公園に花見ついでに、行ってみたかった上野の老舗、晴々飯店で麻婆豆腐定食を食す。
山椒が利いたいい麻婆豆腐であった。山椒のピリピリが快感に変わる感覚は絶品である。辛さはそんなでもない。


と、ここまで、辛いは辛いが、何か、金属バットで殴られるような衝撃というか辛さを感じなかった。

そして、今日、宿題店としていた早稲田「ダルシムカリー」まで、走って行ってきた。
で、チキンカリーの辛さ大阿鼻叫喚をチョイス。
辛いと聞いていたのでビビッてしまって…。


辛さは１〜3まで無料選択可能。それ以上は有料で以下の通り
阿鼻叫喚　→　30円増し
大阿鼻叫喚　→　60円増し　←今回はこれをチョイス
炎熱地獄　→　80円増し
大炎熱地獄　→　100円増し
無限地獄　→　120円増し

食すと、旨い!最近食ったカレーの中でも上位ではないか。
辛さそんなでも無い、と思っていたが…後半、何かのタイミングで急に辛さが来た。
こ・これはガツンと来た。旨い。辛い。もっと食べたい。唇が辛さで微動しているのが周囲に伝わるのではないか。と思うほど。
流れる汗は店まで、3時間漕いで来た時の汗の量を超えていたのではないだろうか。
辛旨であっという間に完食してしまったが、もっと食べたい衝動に駆られるこの感じは、40超えてからは初めてではなかろうか。
口惜しい、なぜ、メガ盛りのルー増しにしなかったのか悔やまれる。

そんな後悔をしながら、再訪を誓い、食後のソフトクリームを探しに行く旅に向かった。

で・ソフトクリームって道歩いてるとよく見かけるけど、いざ探すと見つからない。
友人がクレープ屋を見つけるが、そんな女子がキャピキャピしながらインスタ映えの為に食すもの等食えるか、と、ソフトクリームは譲れない私。
飯田橋・水道橋・御茶ノ水…ソフトクリームは見つからなかった。
友人が「お前の好きなミルフィーユがあるぞ！」と言い放った。私の心は揺れ動いた。
ここまで、ソフトクリームを探す旅をしてきたのに、コージーコーナーのミルフィーユという例えるなら元カノみたいなものだ。
そんなものに惑わされるものか、と私はチュウハイを一口呑みこみ言い放った。
「お主、山崎まさよしの「One more time,One more chance」という歌を知っているか。俺は探しているんだソフトクリームを 」
友人は納得し閉口した。もしくは、呆れて閉口した。
私は知っているのだ。御茶ノ水までくれば、秋葉にサーティワンや、よくわからないソフトクリーム屋があることをね。
で、結局、よくわからない路上ソフトクリーム屋でプレーンなソフトクリームを食べて非常に満足した。
が、すこし歩きすぎて、腹が減ったので、秋葉に出来た天下一品でこってりを間食し帰宅した。


この春は辛いものを求める一月であった。私が平成最後とか言うと薄っぺらいのは自認している。
2019年春は久々に有意義だったように思える隠居老人の日記である。