精霊「湯船に宿りし」

賞味期限切れのビールでビール風呂を作ってみる。

話によればお肌がツルツルになるらしい。

どれくらいの分量を入れたらいいのか分からないが、確実に効果が出るように全弾投入してみよう。




お風呂のお湯に色の変化はあまり無いが、浴室に充満するビール臭がスゴイ。

ビールを飲み物だと意識しないで香りを感じると、こんなに違和感があるものなのか。

それに比べると、いつも使っている森の香りの入浴剤はとても澄んだ香りがして、なんとなく落ち着ける。

そうかぁ、入浴剤って香りでリラックスさせる効果をちゃんと考えてあるんだなあ。




後は普通にお湯につかるだけ。

肌にすり込んだり、無理に長湯をすることもなく、いつものとおりしばらく呆ける。

この時いつも何かを考えているんだけれど、何を考えていたのかはいつも思い出せない。

夢を見たあとに起きた時もそんな感じなので、脳内では同じ動きをしてるのかもしれない。




体調の変化でお酒をほとんど飲めなくなった。

飲んでも美味しいと感じる味覚も鈍くなった。

買いためていたビールが賞味期限切れになって、在庫を処分するためのビール風呂だったのだけれど、たぶんこれが私とお酒との分かれ道になるだろう。

禁酒をするつもりは無いし、これからも飲みたいときには飲む、今でもお酒は大好き。

ただ、もう以前のようなハマり方はできない。

排水口に流れて消えたビール風呂、湯船で何を考えていたかは、やはり覚えていない。




※このカードの中でひらめきを感じたものを一枚選んでください







※78枚のカードに宿る精霊たちが次の内容で選んでくれた貴方をしばらく守護します。お守りを持つように選んだカードを意識の奥に沈めておくとよいでしょう。

左（カップの２　リバース）：コミュニケーションがうまくいかず調和が乱れるので綿密な話し合いをするか距離を置くかを判断する賢明さを常に意識させる（サポート弱）

中（ワンドの８）：思いがけない追い風が吹いて物事が良い方向へ向かうため風の流れをうまくとらえられるように考え方を柔軟にする（サポート中）

右（カップの１０　リバース）：周囲との関係で問題ごとが起きそうなので事態を無事に収束させるべく原因となる相手をとがめたり自分の責任を転嫁したりせずにまずは冷静さを保たせる（サポート強）