下北沢に映画を見に行った。
お昼過ぎからの上映だったので、先にお昼を食べにカレー屋さんへ入った。
そこはチェーン展開している店としてはちょっとお高めな値段設定なだけあって、安定の美味しさがある。
上映時刻まで十分時間があるので、ゆっくりと味わいながら大盛カツカレーを食べていた。
食事をしながら、少し考え事をしていた。
誕生日が近い知り合いに、私を含め数人がプレゼントを贈るという計画があった。
まとめて一つの贈り物をするのではなく、各個人がそれぞれにプレゼントを準備して渡そうという計画だ。
カレー屋さんに入る前に、下北沢を歩き回って贈り物を選んで買ったのだが、その品物が私的にイマイチすっきりしない。
もっと相手が喜びそうな、バッチリのアイテムが他にもあるのではなかろうか。
別の発想からプレゼント選びをアプローチしたほうが良かったのではなかろうか。
かといって、もうすでに購入してしまったし、プレゼントを選び直す時間的余裕もない。
どうなんだろうなぁ、しようがないのかなぁ、うーんんんん。
そんなことを悩みながらカレーを食べ終え、店を出た。
歩いてすぐのところに映画館があり、到着したらほどなくして開場となったのでそのまま座席に着き、映画が始まるのを待っていた。
上映5分前くらいになって、はたと気が付いた。
あーーーーっ、俺、さっきのカレー屋さんで代金払わずに店を出てきちゃったーーーー。
座席から飛びあがり、受付の人に「カレー屋さんに忘れ物をしました」といって劇場の外に出て、ダッシュでさっきのカレー屋さんに向かった。
カラン コロン カラン
お店のドアを開けて、つとめて冷静に「ごめんなさい、さっきお会計するの忘れてました」と申し出る。
お店の人も慌てずさっきの私の伝票を取り出し、無事にお会計を済ませてくれた。
再びダッシュで映画館に戻り、受付の人にお礼を言ってもう一度さっき座っていた席に着く。
食い逃げを気付いた時、そのまま知らんぷりしよぜと悪魔が魂にささやいたのも事実だが、瞬時に圧倒的多数の脳細胞が急いで清算に行くほうを選んだ。
監視カメラとか最近はどこにでもあるから後から追及される可能性もあるし、それを不安に思って以後を過ごすよりも、今すぐに解決しておいたほうが絶対よいと判断したからだ。
映画の上映時間にはギリギリ間に合った。
映画は可もなく不可もない内容だった。
※このカードの中でひらめきを感じたものを一枚選んでください
※78枚のカードに宿る精霊たちが次の内容で選んでくれた貴方をしばらく守護します。お守りを持つように選んだカードを意識の奥に沈めておくとよいでしょう。
左(ペンタクルの8リバース):やる気がわいてこないで継続しているものが途切れそうになるのでその価値を再認識させてくれる(サポート中)
中(ペンタクルのクイーンリバース):何かに不満が募って攻撃的になりそうなのを穏やかな心情に戻してくれる(サポート強)
右(カップのエースリバース):注いだ愛情や努力に見合う結果がなかなか現れない状況なので目標を見失わないように冷静さを保たせる(サポート弱)
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