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2022年03月04日18:00

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持続させる難しさ。

数年前、東京都がアウトドアアクティビティと山に関する基本ルールを定める、という動きがありました。
後の「自然公園利用ルール」です。
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/naturepark/know/rule/sakutei.html
原案の段階では、簡単に「自転車は山に入れない」旨の文言を試しで載せただけでしたが、このまま進んだ時に僕らは死刑宣告されるも同然のものでした。
そこからFB内で自発的な動きがあって、マウンテンバイカー有志が関係者や識者と話し合い、有志の集まりから自主ルールを定め、広めることを都に約束しました。
それが、小冊子「Safe Trails」で、その時の有志から資金を募って刷り上げたものです。
https://tokyomountainbikeride.jimdofree.com
今は、サトミチで遊ばせてもらう時は数部携行して、機会があればその場でお渡しして、説明やご協力をいただけるようお話しする形で活動を手伝っています。
この頃は、サイクリストではない方々にお渡ししながら、マウンテンバイカーにはこういう人たちもいますよ、と知っていただくお話をする事が多いかもしれません。

また、その出来事の少し前から西多摩マウンテンバイク友の会の活動にも参加していて、長年親しませてもらっている里山地域の活動に参加しています。
私見ではありますが、友の会の活動によって地域や他者(行政や団体)に対してマウンテンバイカーの「顔が見える」ようになってきたと思います。
先の自然公園利用ルール検討初期の関係者は、マウンテンバイカーと話をしようと探した時、友の会に行き当たりました。
確定的な理由ではありませんが、友の会は地域や他者と対話していたので、ネット検索ではないところで「顔が見えていた」のではないでしょうか。

実は、ここからが本題です。

マウンテンバイカーで「自然公園利用ルール」や「Safe Trails」、友の会(フィールドでのマナーアップキャンペーンなど)を知っている人はかなり増えてもらえたと実感しています。
ただ、ご存知の方の中には、「存在を知っている」というだけで「中身を知らない」(もしくは忘れてしまっている)方も一定数いらっしゃいます。
それでは意味が稀薄になってしまいますので、今一度内容をご確認願います。
また、新たにマウンテンバイクに乗り始めた方は、プロショップがマウンテンバイクの入口であればこれらの説明を聞いていると思いますが、量販店や通販や個人売買で手に入れた方は知らなくて当然の状態となります。
普段から乗られている方たちからも、これらの方々への助言をしていただけたら幸いです。

この頃、ネット上の動画でこれらをご存じ無いようなものを見掛けることがあります。
マウンテンバイクの可能性や楽しさを伝えたいのでしょうが、見た人が知らずと広げてしまう悪影響を及ぼしかねないものもあり、危惧しています。
これらは東京都のことでありますが、他道府県も、特に近隣県は無関係とは言えないでしょう。

少し話が逸れますが、私が中高生の頃、自動二輪の免許を取ってオフロードツーリングに行く事に憧れていました。
しかし、実際に乗れるようになったころにはモーターサイクルが締め出され、オフロードに親しめる場所はコース以外に無くなっていて、非常に落胆してモーターサイクルを諦めました。
なぜそのような状況になっていたのでしょうか。
それは、モーターサイクリストの多くは他への配慮が余りにも欠けていたから、と思っています。(当然、事態を憂いて動いていた方もいたことでしょう)
つまり、ルールや配慮が欠けたサイクリストが増えれば、同じ轍を踏みかねません。
実際、マウンテンバイクが進入禁止になってしまったフィールドがありました。今もあります。

このところ先述の里山で、サトミチ脇の低木、倒木を独断にて伐倒、切除した跡が散見され始めました。
お付き合いのある地域や行政に訪ねても作業歴がないので、独断作業と見ています。
その行為を行っている人は、「その人から見た」善意で行われているのだろうと思います。
しかし、他者との合意無き作業(勝手に木を切る行為)は、悪影響を及ぼす結果になってしまうことが多いです。
しかも、一度切ってしまった物は、後で誤りに気付いても戻せません。
その木は、道の踏み広がりやエンジン付車両の進入を物理的に防いでいる、などがあるから、切ってしまうと役目を果たせなくなるのです。

実は私自身が過去には、独断での倒木片付けを行っていました。
その時はやはり「良い事をした」「良い道になった」と思っていたのです。
しかしその「良い道」というのは「自分にとって都合の」良い道だと指摘された時、ガツンと響きました。
もし、サトミチで気になる物(木以外でも)がありましたら、その道の地域行政(環境課のような部署)に相談してください。

先日、地域町内会が行う道普請(サトミチのお手入れ)に友の会がお手伝いする形で参加してきました。
日頃親しんでいる道を、親子で落葉掃きや枝葉の剪定をしたり、地域の人達と談笑しながら見回ったり。
別の班は、枯損木の片付けや、道や道標の手直しをしたり。
フォト

東京の端っこにて山の自転車遊びを楽しみ続けて、もう40年になってしまいそうなこの頃。
その中で、先達の教え、数々の気付きと失敗、そして環境の変化を経験しましたが、変わらず飽きません。
自転車を通した山との関わりが地域の文化になれるよう、僕は他者と関わりながら身勝手が無いように、できる事を積み重ねていくのでしょう。
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