佐々木宏氏「調子乗って出したアイデア」謝罪文全文
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=6449874
これを見て思ったこと。
アイデアがつまらんのは同意。
だがしかし、
「女性蔑視」？
「容姿を揶揄」？
それはいったい誰目線のどんな価値観なのだろう？
「女性蔑視」「容姿を揶揄」とはこれいかに？
当然世の中には容姿にコンプレックスを持っている人間は山ほどいる。
だからこそ、「全体」で判断する発言のほうがいかがなものか？と思うのだ。
今回は渡辺直美さんの場合として。
彼女は太っていることにコンプレックスを感じている人間なのだろうか？
むしろ彼女はその「太っていること」を武器に芸を磨いてきているではないか。
彼女のキレッキレのダンスをみて、「ただダンスがうまい」だけの感情しか抱かないのなら、世界中で賞賛を浴びるようなことにはならないだろう。
渡辺直美さんは「ぽっちゃりな体型からは想像できないキレッキレさ」「デブと直結しない異常なくらいの俊敏さのギャップから生まれるコミカルさ」という武器を自ら磨き上げて今のポジションにいるのだ。（その他の魅力的要素も当然あるが）
そんな彼女の血と汗と涙の努力を前にして、ただ「女性」というだけで
何も考えず十把一絡げに
「女性に太っているっていうだなんて失礼よ！！」と怒ったとして、
はたして失礼なのはどっちなのだろう？
この考えは、「太っていることが醜い」と心の中で思っている、
「スマート女子を良しとする勘違い美意識」からくる
自分の価値観押しつけの発言なんじゃないかい？
さも「世の女性の味方です」的な発言は
とどのつまり、自分が心の中でその人を蔑視してるって事にならないか？
では
「ぶたの着ぐるみ」が失礼なのはどうなのだろう？
仮に渡辺直美さんの体型の事には触れずに、着ぐるみを来てもらう案件があったとして、
みんなが「ブタは女性に対して失礼！」なんだとしたら・・・？
ではみんな大好き「猫の着ぐるみ」なら良かったのか？
着ぐるみが猫だったならこの企画は成功だったのか？
仮にそうだとしたら、今回の事案の批判を考慮した結果、導き出された結論は
「ネコの着ぐるみを着てもらってデブを売りにするようなパフォーマンスはNGの渡辺直美さん」に何かしらをやってもらう。
・・・そもそも、渡辺直美さんに依頼は来ただろうか？
こんだけ好き勝手言ったんだから「これもあくまで私見だが」と前置きして。。。
今回の事の問題は、「女性を蔑視、揶揄した」事が問題だったのではなく、
「渡辺直美さんの魅力を見誤ったパフォーマンス案しか出せなかった」事じゃないかと自分的には思ってる。
直美さんの魅力を「デブ」に重点を置きすぎた結果、出てきた案で、それはつまり
「直美さんじゃなくて他のぽっちゃりの人でもできた」お粗末な案だった。
ただそれだけの話だ。
そして、この案もただの企画会議での一場面であって、公に発表されたものでないのだから、そもそもニュースにする事自体もおかしいとも思うけどね。
気に入らない誰かを堕とそうとした誰かが、記者や報道に情報を売らない限りはね。
まぁそこの人間関係や人間性がどうだったかは知らないけれども。
結局、あらゆる差別用語がそうであるように、
「差別だ！」と判断している人間が一番差別しているものじゃないかな？
「性別」ではなく、その「個人」を尊重して物事を見て判断していけたらいいな。
だからといって平然と口にしていいわけじゃないのは当たり前。
当然傷つく人もいるんだから。僕もコンプレックスにまみれて生きてきたので、
傷ついちゃう方の人間なんだけど。。。
だからこそ「個人」基準での考え方が大事なんだと
あらためて思った今日この頃。
（おしまい）
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