週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.1119（2021/2/27)

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　　＊■□■■□□■■■＊週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★＊
　　＊■□■■□□■☆彡＊　　　　　　　　　　第１１１９号＊
　　＊■■■■■■■■■＊２０２１／２／２７　　　　　　　＊
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==【もくじ】========================================================
　　□週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★第１１１９号
　　■映画インプレッション『あの頃。』
　■ＴＡＫ・Ｇのフィルム・コラム（Vol.755)
　　■石男的衛星電影案内（Vol.1049）
　　■編集後記
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■映画インプレッション（新作映画）by.STONEMAN
　　『あの頃。』
　　監督：今泉力哉 　主演：松坂桃李、仲野太賀
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　　☆劔樹人の自伝的青春コミックエッセイ『あの頃。男子かしまし物語』
　　を今泉力哉監督×松坂桃李主演で映画化しました。大学院受験に失敗
　　し、彼女なし、金なしのどん底生活を送る劔は、松浦亜弥のＭＶをき
　　っかけにアイドルに魅せられ、仲間と共に情熱を傾ける物語でした。

　　大学院受験に失敗し、彼女なし、お金なし、楽しいことなど何もない、
　　どん底の生活を送っていた劔。そんなある日、松浦亜弥のMVを観て“ハ
　　ロー！プロジェクト”に魅せられた彼は、イベントで出会った仲間と
　　共に、アイドルに情熱を傾けるようになる。ケチで下ネタ好きのコズ
　　ミンを始め、個性的な面々と共に学園祭でアイドルの啓蒙活動をした
　　り、“恋愛研究会。”という名のバンドを組んでみたり…。振り返っ
　　てみれば“どうかしていた”としか思えない、くだらなくも愛おしい
　　青春の日々を謳歌していた。やがて時は流れ、仲間たちはアイドルよ
　　りも大切なものを見つけ、次第に離れ離れになっていく。そんな中、
　　劔はコズミンが癌に冒されていることを知り、久々に“恋愛研究会。”
　　のメンバーと再会するが…。
　　
　　『愛がなんだ』の今泉力哉監督だけに過剰に描けばコントになってし
　　まう題材を公平な視線で、ヲタクを見下したりせずに青春グラフティ
　　的に描いていました。ただ、モーヲタの主人公を松坂桃李が演じるの
　　は大丈夫かと思いきや、さすが演技力でイケメンオーラを消して全く
　　モテそうに見えないのは見事でした。

　　年齢も職業も違いながら同じ趣味の人間が集まってワチャワチャする
　　姿は、モーヲタ（アイドルヲタ）に限らず色々な趣味でありうる事な
　　ので、多くの人に共感を得ることでしょう。ただ、同じグループで彼
　　女を奪い合う下りは、ちょっと今のコンプライアンス的に無理ですね。

　　私も自分語りするなら、高校から社会人に至るまで入っていた映画の
　　サークル、高校から某ラジオ番組のファンクラブを自ら結成して活動
　　していた頃、パソコン通信にハマりオフ会をしていた頃、携帯サイト
　　の映画サークルでオフ会を良くやっていた頃、ひろしま通でボランテ
　　ィアサークルの代表になってイベントをやっていた頃など色々『あの
　　頃。』を思い出してしまいました。

　　映画に戻るとコズミン役の仲野太賀がまたもや美味しい役どころで、
　　完全に主役を食っていました。ちなみに原作の劔樹人は、バンド『神
　　聖かまってちゃん』の元マネージャーで、劇場版『神聖かまってちゃ
　　ん』にも本人役で出演しています。現在は犬山紙子の旦那として主夫
　　業に勤しんでいるそうです。

　　公式サイト > https://phantom-film.com/anokoro/

　　STONEMAN推薦度★★★☆　銅像の目を光らせるのは何故？度★★★☆
　　 （１０点満点：★＝２点・☆＝１点）

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■ＴＡＫ・Ｇのフィルム・コラム（Vol.755)
　　『愛と闇の物語』
　　監督：ナタリー・ポートマン 　出演：ナタリー・ポートマン
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　　☆ナタリー・ポートマンが７年もの年月を経て映画化を切実に長い
　　現実化した。原作は、イスラエルの作家兼ジャーナリストのアモス
　　・オズの「A Tale of Love and Darkness」で、彼自身の自伝的小説
　　で、第二次戦争直下のパレスチナを舞台に、母親の存在と影響を自
　　らの幼少期の思い出を語るストーリーとなっている。ポートマンも、
　　アモスの母親ファニア役として出演し、監督（長編デビュー）、脚
　　本も務めるという熱の入れようで、カンヌ映画祭（２０１５）で
　　スペシャル・スクリーニング部門での上映となった。

　　イギリスの統治下だったエルサレムで、ユダヤ人であるアモス（ア
　　ミール・テスラー）は父アリー（ギラッド・カハナ）と母ファニア
　　（ナタリー・ポートマン）とともにヨーロッパから逃れ、移住して
　　きていました。
　　文化的で裕福な家庭に育ったファニアは、幸せな家族と共のはずだ
　　ったけれど、戦争の恐怖や、妥協的な結婚生活に鬱々としていまし
　　た。それでも愛する息子へ愛を注ぐことは欠かさずにいました。そ
　　して、彼女のイマジネーションを働かせ、アモスには彼女の創造し
　　た物語や詩を聞かせてきました。そして、その経験が彼自身の将来
　　に大きく影響していくことになったのです。

　　堅実そうな夫に、優しく穏やかな息子と共に幸せな家族に囲まれて
　　いるはずのファニアが心を崩してくのは、その当時の戦争という恐
　　ろしい体験だけでなく、希望を失くした母を傍で見つめつつも、小
　　さく繊細ながらに強く堪え、両親の心の支えとなるアモスの作家へ
　　なる糧となる少年時代が切なくも温かく描かれています。


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■石男的衛星電影案内（Vol.1049）2/27〜3/5　by.STONEMAN

　　★今週の石男が選ぶオススメの１本
　　＜ＮＨＫ・ＢＳプレミアム＞ デジタルBS-103ch
　　3月2日（火）13:00
　　『ウエストワールド』（'73 アメリカ）
　　監）マイケル・クライトン　主）ユル・ブリンナー
　　※科学技術を駆使し、さまざまな時代を体験できる未来型のテーマパ
　　ーク“デロス”。弁護士のピーターと友人のジョンは、開拓時代の西
　　部を再現したエリアにやって来るが、コンピューターが故障し、ロボ
　　ットたちが反乱を起こす…。人気作家マイケル・クライトンが脚本・
　　監督を務め、後年ドラマ化もされた傑作ＳＦサスペンス。黒ずくめの
　　ガンマンを怪演するユル・ブリンナーが印象的。

　　＜ＧＹＡＯ！・無料動画＞ http://gyao.yahoo.co.jp/
　　『誰も知らない』（'04 日本）
　　監）是枝裕和 　主）柳楽優弥
　　※都内の2DKのアパートで大好きな母親と幸せに暮らす4人の兄妹。し
　　かし彼らの父親はみな別々で、学校にも通ったことがなく、３人の妹
　　弟の存在は大家にも知らされていなかった。ある日、母親はわずかな
　　現金と短いメモを残し、兄に妹弟の世話を託して家を出る。この日か
　　ら、誰にも知られることのない４人の子供たちだけの『漂流生活』が
　　始まる…。
　　★3/11まで無料配信中

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■編集後記
　　☆私が２５年以上前から応援している漫画家・北川なつさんの作品の
　　『犬がとなりにいるだけで』がＮＨＫあさイチという番組の「イチオ
　　シ　いぬマンガ」というコーナーで紹介されました。５年前に出版し
　　た本が人気番組の力の凄さで放送されるとすぐに在庫切れになったそ
　　うで彼の単独書としては初めて増刷されることになりました。セラピ
　　ードッグを題材にしたハートフルな作品です。

　　https://a.r10.to/hVNAbK
　　「犬がとなりにいるだけで」北川なつ著

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　　リモートシネマトーク（映画を肴にリモート飲み会）
　　毎月第一土曜日２２時から　次回は３月６日土曜日

　　https://meet.google.com/nui-urwf-iwb
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　　◎オススメＣＤ◎　★石田千穂初センター！★
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