週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.1059（2020/1/4)

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　　＊■□■■□□■■■＊週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★＊
　　＊■□■■□□■☆彡＊　　　　　　　　　　第１０５９号＊
　　＊■■■■■■■■■＊２０２０／１／４　　　　　　　　＊
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※このメールは等幅フォントでご覧ください。
==【もくじ】========================================================
　　□週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★第１０５９号
　　■映画インプレッション『男はつらいよ　お帰り寅さん』
　　■２０１９年独断と偏見のベスト１０
　　■石男的衛星電影案内（Vol.990）
　　■編集後記
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■映画インプレッション（新作映画）by.STONEMAN
　　『男はつらいよ　お帰り寅さん』
　　監督：山田洋次　主演：渥美清、吉岡秀隆、後藤久美子
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　　☆山田洋次監督による国民的人気映画シリーズ「男はつらいよ」の、
　　22年ぶりの新作にして通算50作目。葛飾柴又を舞台に、心温まるスト
　　ーリーが描かれます。4Kデジタル修復されて甦る寅さん役の渥美清を
　　はじめ、倍賞千恵子、吉岡秀隆、前田吟らおなじみの面々が再結集し
　　ました。さらに、後藤久美子が久々の女優業にカムバックを果したの
　　も話題です。オープニング主題歌「男はつらいよ」を歌うのは桑田佳
　　祐。

　　小説家になる夢が叶った満男は、亡くなった妻の七回忌の法要で久し
　　ぶりに葛飾にある実家を訪れる。親戚がかつて営んでいた団子屋「く
　　るまや」はカフェに生まれ変わっていたが、家族や親戚は昔と変わら
　　ず、満男は法事のあと、彼らとの会話に花を咲かせるなかで伯父・寅
　　次郎との日々を思い出す。そんなある日、書店で新作のサイン会を行
　　う満男の前に、初恋の相手イズミが姿を現す…。

　　満男の回想で過去の寅さんの名シーンが流れるのですが、元気な寅さ
　　んが画面に映る度に涙が出てしまいました。現在のリリーさんが登場
　　して、寅さんへの気持ちを話すシーンはグッときました。過去の映像
　　で若い頃のリリーさん（浅丘ルリ子）が出てきましたが、とっても可
　　愛らしいですね。

　　満男が男ヤモメで娘からも再婚を勧められているところで、初恋の相
　　手のイズミが現れて、良い感じになってしまいそうになるのですが「男
　　はつらいよ」的なエンディングになってしまうのが、さすが山田洋次
　　ですね。　　
　
　　公式サイト > https://www.cinemaclassics.jp/tora-san/movie50/

　　STONEMAN推薦度★★★★　寅さんは何処に？度★★★☆
　　 （１０点満点：★＝２点・☆＝１点）

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■２０１９年独断と偏見のベスト１０

【ＴＡＫ・Ｇの２０１９　ＢＥＳＴ１０】
　　1 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
　　2 女王陛下のお気に入り
　　3 ジョーカー
　　4 グリーンブック
　　4 ふたりの女王 メアリーとエリザベス
　　4 ブラック・クランズマン
　　4 バイス
　　8 マリッジ・ストーリー
　　9 運び屋
　　10 ジュリアン
　　10 Girl／ガール
　　10 永遠に僕のもの
　　10 ドッグマン
　　10 キング

　　次点
　　　　COLD WAR あの歌、2つの心
イエスタデイ
ダンサー そして私たちは踊った
ベン・イズ・バック
ローマ

　　２０１９年のベスト10をあげるのに一苦労しました。
　　何せ、２０１８年度の素晴らしい作品が、日本へは、２０１９年の
　　初頭へなだれ込み、年末にはすでにその良さが記憶から遠ざかろう
　　としています。そして、年半ば、なかなか気に入った作品にあまり
　　出会えず、期待した作品にあまり好感を持てず、ベスト10からもは
　　ずすことになりました。

　　文句なく一位は、出演者への思い入れもありますが、これまでの数
　　々の作品群からずっと好みの作品を生み出してきたタランティーノ
　　の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」。古き良き
　　ハリウッドと映画にオマージュを捧げながら、俳優人たちの良さを
　　これまでないほどに引き出し、ジャンルの混在した素晴らしい作品
　　が出来上がったと思います。この作品とあと数作品で引退との声明
　　を明かしたタランティーノ監督をひいき目に見たつもりはありませ
　　んが、主演陣（レオとブラピ）への愛着を持ってダントツ一位とい
　　たしました。

　　年初に見たにもかかわらず今だインパクトの強い「女王陛下のお気
　　に入り」の女優魂のすごみと脚本のすばらしさは陰ることはなく、
　　秋口に上映された「ジョーカー」の現社会への痛烈なメッセージと
　　共に、ホアキンの悲痛な（叫びにならない）叫びのこもった渾身の
　　演技が、世界中に響き渡り、衝撃的でした。

　　この後のランキングを付けるのはたいへんでした。
　　人種や教育、家庭環境の違いをものともせず友情関係を育み、素晴
　　らしい友情関係を描いた「グリーンブック」、
　　「女王陛下のお気に入り」と同様、女王の生涯を描くにもより歴史
　　がかった重鎮な面持ちの「ふたりの女王メアリーとエリザベス」は
　　まだ一味違った見ごたえがありすきでした。「ブラック・クランズ
　　マン」は久々にスパイク・リー監督が多くの賞レースに名を連ね、
　　いつも通りにコミカルで社会的な問題にスポットを当てて話題にな
　　った作品で、「バイス」は政治家ディック・チェイニーの悪徳さを
　　描いたものですが、その本人を演じたクリスチャン・ベールの身を
　　張った演技に注目が集まりましたが、一ファンとしては、もっと彼
　　本来の姿を表に出して欲しかったので、２０２０年の「フォードVS
　　フェラーリ」により期待をかけます。
　　この４位４本に関しては、もう順位をつけるほどの思い入れがなく
　　なってきているのです・・・。

　　そして、「マリッジ・ストーリー」は、現代のクレーマーVSクレー
　　マーか、離婚劇は決して美しいものでもないのだけれど、昔と違い、
　　別れても、かつて互いに理解し愛し合った二人は、子供の親として、
　　なんとか思いやれる関係を築けることができることを証し、それを、
　　旬のスカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライヴァーが熱演です。
　　特に、アダム・ドライヴァーは、スター・ウォーズやら、パターソ
　　ン、ブラック・クランズマン、ドン・キホーテと乗りに乗っている
　　ようでこの先々も楽しみです。

　　10位も一作品に絞り切れず、次点に回したくても、その先にさらに
　　５作品を選びきれずにいて、ベスト10が19作品に・・・。
　　「ジュリアン」のように、マイナーな作品ですが、異常な父ぶりを
　　発揮したドゥニ・メノーシェの不気味さが私の中で重く存在感を残
　　し、「Girl／ガール」の主演ヴィクトール・ポルスターのLGBTで悩
　　めるリアルな生活環境を映し出す作品には痛く心を動かされ（これ
　　は、次点の「ダンサー、そして私たちは踊った」もLGBTが法的に許
　　されない社会、ジョージアでの物語）、美しくも凶暴的な少年の実
　　話に慄き、「ドッグマン」の映像美と物悲しい一人の男性の生涯に
　　涙する・・・・といった具合に、様々に描かれた人生が多くの作品
　　になり、楽しませてもらった２０１９年でした。

　　カンヌ国際映画祭で賞をとって素晴らしさをうたわれた「万引き家
　　族」が昨年の私のお気に入りに入らなかったのと同様、「パラサイ
　　ト」に関しても、ただただ私のテイストに合わなかったのか、浮上
　　しませんでした・・・。

　　２０２０年はより良き作品に出会えますように・・

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【STONEMANの２０１９　ＢＥＳＴ１０】
　　1. 高津川
　　2. アベンジャーズ／エンドゲーム
　　3. 荒野の誓い
　　4. ハンターキラー　潜航せよ
　　5. 凪待ち
　　6. ひとよ
　　7. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
　　8. 天気の子
　　9. きみと、波にのれたら
　　10.見えない目撃者

　　次点：ハウス・ジャック・ビルト

　　特別功労賞：スター・ウォーズ／スカイウォーカーの夜明け

　　ワースト１：スペシャルアクターズ

　　☆２０１９年は劇場で１２２本見ました。１位はハリウッド大作を抑
　　えて「高津川」にしました。身近な地域と題材ということで地味なが
　　ら心に残る作品となりました。２位の「エンドゲーム」は、これ以上
　　ない大団円で感動しました。３位の「荒野の誓い」は、久々に正統派
　　の西部劇でありながら、トランプ政権への批判をも盛り込んだ見事な
　　作品でした。

　　４位の「ハンターキラー」は、潜水艦映画にハズレ無しの名言通りの
　　アクション映画で大作ではなくても面白い映画は撮れるのを感じまし
　　た。５位と６位の「凪待ち」「ひとよ」は、白石和彌監督の２本です
　　が、どちらも人間臭い話で、出演した俳優たちの演技も素晴らしかっ
　　た映画です。

　　７位はタラちゃんの趣味全開の楽しい作品で、史実を捻じ曲げて無理
　　矢理ハッピーエンドにしてしまうところが素晴らしいですね。８位の
　　「天気の子」は、大ヒットしたものの前作の「君の名は」よりクセの
　　強い作品でしたが、新海節が全開のケレン味溢れる作品でした。

　　９位の「きみと、波にのれたら」は、湯浅政明監督の味が出まくった
　　作品で、画作りが新海監督とは真逆な感じでリアルな背景じゃなくて
　　も動きで魅せるアニメの本質を感じました。１０位の「見えない目撃
　　者」は韓国映画のリメイクですが、サスペンス要素が見事で終盤はホ
　　ラー映画かと思わせる怖さがありました。

　　次点の「ハウス・ジャック・ビルト」は、ラース・フォン・トリアー
　　監督の悪趣味が全開で、この映画を薦めると人間性を疑われるかもし
　　れますが、忘れられないトラウマ映画には違いないです。

　　「ＳＷ／スカイウォーカーの夜明け」は、４２年の集大成ということ
　　で、ファンとしてはもっと凄い大団円を期待していたので、物足りな
　　い感じは否めないのですが、私が映画好きになったきっかけの作品の
　　最終回ということで、特別功労賞を贈ります。

　　ワースト１は「スペシャルアクターズ」で、「カメラを止めるな」の
　　次作という期待値のハードルが高かったのもあって、エンドロールが
　　始まった時のこんな筈じゃなかった感が去年の映画で一番でした。

　　去年はキネマ旬報の映画検定の２級に受かったので、今年は２月にあ
　　る１級を受験してみようと思います。さすがに受かる自信は全く無い
　　ですが、正月休みは映画の本を読んでいます。

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■石男的衛星電影案内（Vol.990）1/5〜1/10　by.STONEMAN

　　★今週の石男が選ぶオススメの１本
　　＜ＮＨＫ・ＢＳプレミアム＞ デジタルBS-103ch
　　1月6日（月）21:00
　　『男はつらいよ　寅次郎夕焼け小焼け』（'76 日本）
　　監）山田洋次　主）渥美清
　　※寅次郎は飲み屋でちょっと変わった老人と知り合うが、じつはその
　　　老人は、日本画の大家・池ノ内青観だった。数日後、寅次郎は旅先
　　　の兵庫県龍野で青観と偶然再会、招待された料亭で出会った“ぼた
　　　ん”という美人芸者に一目ぼれしてしまう。訳あって借金を抱える
　　　“ぼたん”を何とか助けようと、寅次郎は青観に絵を描いてほしい
　　　と頼むが…。マドンナ“ぼたん”を太地喜和子、日本画家の青観を
　　　宇野重吉が演じる、シリーズ第１７作。

　　＜ＧＹＡＯ！・無料動画＞ http://gyao.yahoo.co.jp/
　　『新感染　ファイナル・エクスプレス』（'06 アメリカ）
　　監）ヨン・サンホ　主）コン・ユ
　　※高速鉄道KTXで突如起こった謎の感染爆発。疾走する密室と化した列
　　　車内で凶暴化する感染者たち――妻のもとへ向かう父と幼い娘、出
　　　産間近の妻とその夫、高校生の恋人同士……彼らは終着駅にたどり
　　　着くことができるのか？　愛するものを守るため、決死の闘いが今
　　　はじまる！
　　★1/20まで無料配信中

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■編集後記
　　☆明けましておめでとうございます！本年もよろしくお願いします。
　　年末に中古のOculus Goを手に入れまして、VRにハマってしまいまし
　　た。スマホを装着するタイプのVRゴーグルは昔から持っていましたが、
　　これは単体で動いて４Ｋ画像なので、格段に操作性も画質も向上して
　　いるので、VR動画だけでなくて、普通にNetflixで映画を大画面で見
　　ても楽しいです。
　　
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■週刊うるとら★ラッキー☆シネマ★ Vol.1059（2020/1/4)
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