桜木紫乃さんの「海に帰る」という小説を読んでいたら、「客商売は、直接時計を見てはいけない」という言葉が出てきた。作家はエライですねえ。うちの店には時計が二か所にある。お客様に気づかれずにさりげなく時間を見るためである。拙詩集『喫茶・輪』（私

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戦前のトンネル工事で殉職した朝鮮人の慰霊祭に誘われたというT田さんの話を聞いた。神戸の奥の方のお寺で催されたという。誘った人はO合さん。ずいぶん昔の話だ。O合さんも亡くなられて久しい。そこで思い出すのが、わたしが先日歩いてきた旧福知山線。今は

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出久根達郎さんの『朝茶と一冊』を読んでいるのだが、戦時中に米軍の爆撃により爆死した女学生の話が出てくる。『最後の女学生』という女学生の日記などを元にした本について出久根さんは、「奇妙なことに、何人かの人が下駄の話を語っている」と書いておられ

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家内は早起き。6時過ぎには起きる。そしてお地蔵さんへお参り。花の水替えや落ち葉の掃き掃除。今朝も「お地蔵さんが待ってはる」と言って出かけた。「孫たちを健やかに成長させてください」との願いをこめて、きれいに掃除してお参りして帰ってくる。そのこ

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『古本道入門』（中公文庫・岡崎武志）という本を古本屋さんから買ってきて読んでいるのだが、新しい。奥付を見ると、今年の2月に文庫化されたとこだ。巻末の広告のページのトップに、足立巻一先生の『やちまた』上下が載っている。なんだかうれしい。得した

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最近、家の中にネズミが棲み込んでしまった。ガサガサと音がするたびに、壁をドンドンとたたいて脅してやるのだが、出て行かない。置いてある食物を夜中の間に齧ったりしている。困ったものだ。寒くなってきたのに、アリが出る。毎日のように退治するのだが出

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昨年はたくさん生ったが、今年は裏作。しかも台風に落とされて、残ったのはこれだけ。地蔵さんの境内のカリンの実です。本当はもう一個、大きなのが下の方に生っていたのですが、今朝見たら無くなってました。簡単に手の届く位置に最も立派な実がなっていて、

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