…休日。正月3日目。
年始の休みも今日までである。はやいなぁ。
朝、起きてすぐに洗濯。ま、いつも通りの日曜日のツモリで。
その後、DVDでルキノ・ヴィスコンティ監督のイタリア・フランス・西ドイツの合作映画「ルートヴィッヒ」を観ました。
午後から、やはりDVDでターセム・シン監督の「セルフ/レス 覚醒した記憶」を観ました。
☆「ルートヴィッヒ」(1972)監督 ルキノ・ヴィスコンティ 出演 ヘルムート・バーガー、ロミー・シュナイダー、トレヴァー・ハワード、シルヴァーナ・マンガーノ、ゲルト・フレーベ、ヘルムート・グリーム、ジョン・モルダー・ブラウン、マルク・ポレル、ソーニャ・ペトロヴァ、ウンベルト・オルシーニ、ハインツ・モーグ、マーク・バーンズ
1864年、19才で即位した若いルートヴィッヒは、王位に即位することに戸惑いを感じていた。
王になってからも、自分の美意識を大切にするルートヴィッヒは、従姉でオーストリア皇后のエリザベートに心を許し恋心を抱いている。
エリザベートはルートヴィッヒとの共通点を認め、自分の結婚の愚痴を言いつつも、一国の国王として落ちつくためにもルートヴィッヒと自分の妹を結婚させたいと思っていた。
ルートヴィッヒは政治に関心を示さず、音楽家ワーグナーをミュンヘンに呼び寄せることに力を注ぎ、彼らに言われるがままに莫大な資金を払う。
ワーグナーの公演が開催され、気持ちが満たされるルートヴィッヒだったが、ワーグナーの更なる資金の要求や、ワーグナーが専属指揮者の妻とのスキャンダルからミュンヘンから追い出した。
そしてエリザベートの勧めに従って、彼女の妹ゾフィーとの結婚を決める。そして、城を建設すると言い出すのだった。
万事順調に進んでいるように見えたが、ルートヴィッヒはゾフィーを愛してはおらず、自分が男色であることを認め、気に入った従者をそばにおき心のままに振る舞うようになっていく……。
…2度目の、に成るのかなぁ。
昔々、本作が日本で公開された時の「ルートヴィッヒ/神々の黄昏」(184分)の日本公開版は観ているのですが、これは237分のデジタル修復完全版でした。
だから、まぁ、ひさしぶりという事もあり初見みたいなものですな。
「地獄に堕ちた勇者ども」「ベニスに死す」に続くヴィスコンティの“ドイツ三部作」の最終作であります。
…ヘルムート・バーガー、一世一代の名演技でしたッ!
19歳の美しい若者から、40歳過ぎの落ちぶれたオッサンまでのルートヴィッヒが「王」という重荷、ストレスに押し潰されるように破滅していくさまを、見事に演じきった!という感じです。
オーストリア皇后のエリザベートを演じたロミー・シュナイダーも適役で、いいですねぇ!
…ヴィスコンティらしく、当時の美形俳優であるジョン・モルダー・ブラウンやマルク・ポレルらもしっかりキャスティングされていて、妙にカンドーしました。(笑)
…ヴィスコンティ映画って、やっぱり良いねッ!至福の4時間でした♪
☆「セルフ/レス 覚醒した記憶」(2015)監督 ターセム・シン 出演 ライアン・レイノルズ、ベン・キングズレー、マシュー・グード、ナタリー・マルティネス、ミシェル・ドッカリー、ヴィクター・ガーバー、デレク・ルーク、メロラ・ハーディン
〈ニューヨークを創った男〉と称えられ著名な大富豪の建築家ダミアン・ヘイルは、余命半年と宣告される。支配的な父を嫌うひとり娘のクレアとの仲も修復できす絶望するダミアンに、天才科学者のオルブライトが遺伝子操作で作った肉体に頭脳を転送しないかと持ちかける。
莫大な料金と引き換えに68歳のダミアンは死に、エドワードとして新たな人生が始まる。しかし、その新しい肉体は、マークという妻子ある特殊部隊の軍人だった!
信実を知ったダミアンとマークの妻は、オルブライト率いる秘密組織に命を狙われる。果たして“組織の正体とは?
今、NYを支配した頭脳×特殊な戦闘能力を持つ肉体=〈最終兵器〉に生まれ変わった男の、たった一人の闘いが始まる……。
「ザ・セル」「落下の王国」などの監督であるターセム・シンの近未来SF。
ターセム・シンの美意識に魅せられたワタクシですから、当然飛びついてしまいました。
…ん〜、ところがターセム・シンらしい、はっちゃけた映像は特に無く、とりあえず普通にオモシロイSF映画でありました。
まぁ、“不老不死”とか“輪廻転生”みたいなものがテーマなのが、ターセム・シン監督らしいと言えば言えるのかなぁ。
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