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2021年01月01日22:11

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「そして誰もいなくなった」「恋人たち」&「ザ・タワー/超高層ビル大火災」

 …正月。元旦である。
 あけまして、おめでとうございます。

 午前中、DVDでクレイグ・ヴィヴェイロス監督のイギリスのTVドラマ「そして誰もいなくなった」を。
 午から、やはりDVDで橋口亮輔監督の「恋人たち」と、キム・ジフン監督の韓国映画「ザ・タワー/超高層ビル大火災」を観ました。

 夜はNHKのEテレで“ウィーン・フィル/ニューイヤーコンサート 2021”を楽しむ。



 ☆「そして誰もいなくなった」(2015)監督 クレイグ・ヴィヴェイロス 出演 ダグラス・ブース、チャールズ・ダンス、メイヴ・ダーモティ、バーン・ゴーマン、アンナ・マックスウェル・マーティン、サム・ニール、ミランダ・リチャードソン、トビー・スティーヴンス、ノア・テイラー、エイダン・ターナー

 (第1回) 1939年8月のイギリス、デヴォン州。U.N.オーエン夫妻から招待を受け“兵隊島”の邸宅を訪れた男女8人は、執事のロジャーズ夫妻に迎えられる。
 邸宅の各部屋には童謡「10人の兵隊」の歌詞が飾られ、食卓には10体の人形が置かれていた。オーエン夫妻の到着を待ちながら8人は夕食を終えくつろいでいた。
 すると突然、スピーカーから謎の声が響く。それはロジャーズ夫妻を含めた10人の「過去の殺人」を告発するものだった。

 (第2回) 不審な死を遂げたロジャーズ夫人とマーストン。教師のクレイソーンは、「10人の兵隊」の歌詞になぞらえた殺人だと主張する。
 ロジャーズ夫人が飲んだ鎮静剤を巡り、アームストロング医師とガンを患っていたウォーグレイヴ判事が疑われるが、死因となるような強い薬は見つからなかった。
 一方ロンバードは、オーエンが犯人だとにらみ島内を捜索する。迎えの船は来ず、島に取り残された一行はオーエンから島に招待された経緯を話し始める。

 (第3回) 童謡の歌詞のとおり次々と殺人が起こり、邸宅に残されたのはウォーグレイヴ判事、クレイソーン、ロンバード、ブロア、アームストロング医師の5人となった。
 それぞれが殺人にまつわる暗い過去を抱え疑心暗鬼を募らせるが、アームストロングの情緒不安定な態度に辟易したクレイソーンと判事は単独行動を取る。
 ロンバードの消えた銃は見つからないまま、新たな殺人が起こる。


 イギリスのBBC放送制作による、3回にわけて放映されたTVドラマであります。

 …TVドラマと侮るなかれ、いや、これが、非常に出来の良いドラマなんですよ〜ッ!

 原作はご存じアガサ・クリスティーの名作推理小説であり、映画化も何度もされています。

 僕自身、何度も何度もいろんな「そして誰もいなくなった」は観ていますが、本作はいろんな意味でベスト・パフォーマンスなのではないでしょうか。

 ストーリーは、主に秘書として雇われてきた元女教師のヴェラ・クレイソーンの視点で語られるのですが、このヴェラを演じるメイヴ・ダーモティという女優さんがじつに魅力的なんです!

 少々ホラーっぽい演出で、けっこうメリハリのある展開で飽きさせません。3回通しで168分、2時間48分です!


      …いやぁ、じつに面白かったですねぇ。



 ☆「恋人たち」(2015)監督 橋口亮輔 出演 篠原篤、成嶋瞳子、池田良、安藤玉恵、黒田大輔、山中崇、内田慈、山中聡、リリー・フランキー、木野花、光石研

 主人公は3人の「恋人たち」。通り魔事件によって妻を失った男、そりが合わない姑と自分に関心を持たない夫と暮らす平凡な主婦。同性愛者で完璧主義のエリート弁護士。
 東京の都心部に張り巡らされた高速道路の下、アツシが橋梁のコンクリートに耳をぴたりとつけ、ハンマーでノックしている。機械よりも正確な聴力を持つ彼の仕事は、ノック音の響きで破損部分を探しあてる橋梁点検。貧しい生活を送る彼には、数年前に通り魔殺人事件で妻を失うというつらい過去がある。
 郊外に住む瞳子は自分に関心を持たない夫と姑と3人で暮らしている。パート仲間と皇族の追っかけをすることと、小説や漫画をかくことだけが楽しみだ。
 ある日、パート先にやってくる取引先の男とひょんなことから親しくなり、彼女の生活は刺激に満ちたものになる。
 企業を対象にした弁護士事務所に勤める四ノ宮は、エリートである自分が他者より優れていることに疑いをもたない完璧主義者。高級マンションで一緒に暮らす同性の恋人への態度も、常に威圧的だ。
 そんな彼には学生時代から想いを寄せている男友だちがいるが、ささいな出来事がきっかけで誤解を招いてしまう。
 それぞれの“恋人たち”は、失ってはじめて「当たり前の日々」のかけがえのなさに気づいていく……。


 …2度目の鑑賞です!

 うわぁ、やっぱり橋口亮輔の映画はいいわッ!好きだなぁ。
 もう、たまらなく良いねッ!

 橋口亮輔作品としては、かなりシリアスで暗い映画なんですけれども、胸にギュインギュインと穿ってくるんですよね。


 『笑うのはいいんだよ。
    腹いっぱい食べて、笑ってたら
        人間 なんとかなるからさ。』



 ☆「ザ・タワー/超高層ビル大火災」(2012)監督 キム・ジフン 出演 ソル・ギョング、ソン・イェジン、キム・サンギョン、ト・ジハン、アン・ソンギ

 ソウルの汝矣島にそびえ立つ、地上108階の高層ビル「タワースカイ」。クリスマス・イヴを同ビルで迎えようとする客に備えるフードモール・マネージャーのユニは、思わぬ厨房のボヤ発生に驚き、不十分な換気設備に不安を抱く。
 人々が上層階に集う中、タワースカイの会長はタワー周囲を旋回する10機のヘリコプターで粉雪を降らせる演出を敢行する。
 だが、そのうちの1機が上昇気流の影響によりビル内部に激突、すくさま爆発炎上を起こしてタワースカイを火災地獄へと変貌させる。


 …韓国版「タワーリング・インフェルノ」ですね。そこは、ほら、韓国映画ですから、本家よりももっともっと派手でエグいです!(笑)

 ディザスター・ムービーの王道ですから、なんにも考えずに黙って見るに限りますな。それなりに面白かったですよ。

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