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2020年12月31日21:06

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「A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー」「靴に恋して」&「25 NIJYU-GO 」

 …休日。大晦日である。

 午前中、テヴィッド・ロウリー監督の「A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー」と、ラモン・サラサール監督のスペイン映画「靴に恋して」を。
 午から、鹿島勤監督の「25 NIJYU-GO 」を観ました。

 いよいよ今年も終わる。…世間的にはコロナ禍で大変な年だったけれども、個人的には、変化の少ない穏やかな一年であった。



 ☆「A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー」(2017)監督 デヴィッド・ロウリー 出演 ケイシー・アフレック、ルーニー・マーラ、ウィル・オールドハム、ソニア・アセヴェド、ロブ・ザブレッキー、リス・ブランケ、クローバー・コールソン、ケネイシャ・トンプソン

 田舎町の小さな一軒家に住む若い夫婦のCとMは幸せな日々を送っていたが、ある日夫Cが交通事故で突然の死を迎える。
 妻Mは病院でCの死体を確認し、遺体にシーツを被せ病院を去るが、死んだはずのCは突如シーツを被った状態で起き上がり、そのまま妻が待つ自宅まで戻ってきた。
 Mは彼の存在には気がつかないが、それでも幽霊となったCは、悲しみに苦しむ妻を見守り続ける。しかし、ある日、Mは前に進むためある決断をし、残されたCは妻の残した最後の想いを求め彷徨い始める……。


 …こ、これは、良くも悪くも非常に作家性の強い作品ですッ!

 ケイシー・アフレックとルーニー・マーラという2人の役者さんに惹かれて見たワケなのですけれども、いやぁ、このデヴィッド・ロウリーという監督さんの個性にヤられちゃいましたねぇ。

 なんとも儚くて、むなしくて、悲しい映画でした。…でも、映画の持つスケールはとてもデカくて、ちょいと肝を潰されましたね。(笑)

 …ラストの、あの成仏する直前にゴーストが見た紙片れには、いったい何が書いてあったんだろう?

 極限までセリフというものが削られているので、映像の語る力が凄いッ!…非常に美しい“絵画”のような映像が素晴らしかった。


 『この家の、何がそんなにいいの?』
 『歴史かな。』
 『つまり?』
 『…僕らの歴史さ。』



 ☆「靴に恋して」(2002)監督 ラモン・サラサール 出演 アントニア・サン・フアン、ナイワ・ニムリ、アンヘラ・モリーナ、ビッキー・ペーニャ、モニカ・セルベラ、エンリケ・アルキデス、ダニエレ・リオッティ、ルドルフォ・デ・ソーザ、ロラ・ドゥエニャス

 それぞれに悩みを抱える5人の女性。…扁平足のアデラはシングルマザーで、知的障害の娘を抱えながらナイトクラブを経営している。…盗んだ靴を履くレイレは靴デザイナーを夢見ているが、ヤク中の夫クンに捨てられ、夜はディスコでダンサー、昼は高級靴店の売り子をしている。…スリッパを履くマリカルメンは、亡き夫の子供たちを育てているタクシー・ドライバー。…小さな靴を履くイサベルはリッチな夫を持つ有閑マダムでセラピーと買い物しかやることがない。…そしてスニーカーを履くアニータは知的障害者であり、一人では外も歩けない。
 アデラの娘はアニータ、マリカルメンの亡き夫の娘はレイレ、そしてイサベルの夫レオナルドとアデラが出会い、互いに惹かれあう……。


 いかにもスペイン映画らしい作品でしたねぇ!

 5人の女性それぞれの個性を“靴”に託して物語っていくオモシロサ。

 何人かの女優さんが共通しているせいもあるのでしょうが、「オール・アバウト・マイ・マザー」などのペドロ・アルモドバル監督作品を思わせる雰囲気。

 …スペインの女性は、やはり生き方が強烈ですな。それにひきかえ、男がいまひとつ頼りない!…スペインには、ゲイの男しかいないのか?(笑)

 ちょっと元気を出したいときに見たくなる映画でした。



 ☆「25 NIJYU-GO 」(2014)監督 鹿島勤 出演 哀川翔、寺島進、温水洋一、高岡早紀、小沢仁志、竹中直人、石橋蓮司、大杉漣、嶋田久作、波岡一喜、菅田俊、岩佐真悠子、笹野高史、鈴木砂羽、木下隆行、木村祐一、ブラザートム

 西池袋警察署の悪徳刑事コンビ、桜井慎太郎と日影光一は押収した金の行方が問題となり、不明金の提出を命じられる。
 困った二人は、巨額年金横領事件の報道を知り、容疑者の九十九信夫に目をつける。九十九は横領した金の大半を使い込んでいたが、残金25億円を狙ってヤクザ、チャイナマフィア、腐敗した警察組織らがし烈な強奪戦をくりひろげていく……。


 東映Vシネマ25周年記念作品として制作されたバイオレンス・アクション映画です。

 やたらと贅沢なキャスティングなのに、ハナシのスケールはやたらとデカいのに、なんともスカスカな薄っぺらさに驚く。(笑)

 主人公の桜井の相棒である寺島進の日影が、早々に表舞台から消えてしまうのもツマンナイッ!


 …ファンの方には悪いけど、やっぱり哀川翔が看板背負うのってツラいような気がする。
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